総務省自治税務局長を勤めていた元官僚がふるさと納税を批判しているという記事。
「取材に応じたのは、かつて総務省内で事務次官候補と見られていた平嶋彰英氏。「ふるさと納税」をさらに広めるための寄付控除の上限倍増や、確定申告を不要にする「ワンストップ特例」などが懸案となっていた2014年から2015年にかけて、総務省自治税務局長を務めていた。15年7月の異動で自治大学校校長となり、その後は総務省に戻ることなく退官した。現在は立教大学経済学部特任教授を務めている。
「平嶋氏が語る。
「菅さんには、2014年の春先からずっと『高額所得者による返礼品目当てのふるさと納税は問題です。法令上の規制を導入すべきです』と説明してきました。当時総務大臣だった高市(早苗)さんにも断って、そう申し上げてきました。でも菅さんはそれどころか、(さらにふるさと納税を広めるために)控除を2倍にしろとおっしゃる」
平嶋氏は、「国民に消費税の引き上げをお願いしておきながら、逆に高額納税者の節税対策みたいな枠を広げるつもりですか?」という気持ちだったという。
「実際、それに近いことを口走ってしまいました。でも菅さんは『俺の意図に応えてくれ、本当に地元に貢献したいと寄付してくれる人を俺は何人も知ってる。(返礼品目当てで納税する)こんな奴ばかりじゃない』というばかりでした。もうこれは駄目だなと思いました」
結局、菅氏は、平嶋氏の反対を押し切って、控除上限の倍増に踏み切った。」
どこかの地方自治体を支援したいのなら、この人のように、見返りなしでやるべきでしょう。(寄附金控除は受けるのでしょうが...。)
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ZOZO前社長の前澤氏 千葉 館山市にふるさと納税20億円寄付(NHK)
「館山市の昨年度のふるさと納税の総額は、2億4000万円余りだったということで、今回の前澤氏のふるさと納税の20億円という額は、その8.3倍に当たります。
館山市では、ふるさと納税の返礼品として、特産のハムやふかひれなどを用意していますが、前澤氏は、返礼品の受け取りは断ったということです。」
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