スルガ銀行が、創業家出身の前会長兼CEOら現・旧経営陣の計9人に対して総額35億円の損害賠償を求める訴訟を起こしたという記事。
「一連の融資不正問題で同行の信用を失墜させ、多額の損失を招いた」といったことが問題にされたそうです。
「経営陣の法的責任をめぐっては9月14日付で同行に設置された「取締役等責任調査委員会」(委員長=小沢徹夫弁護士)が調査。9日に銀行へ提出された報告書では、岡野前会長について「(シェアハウスローンの実行を差し止める)義務を怠った点について、監視監督義務違反が認められる」とするなど、訴訟の対象となった9人がいずれも、ローンの問題性に気づきながら必要な措置を取らなかったと認定した。
一方で、役員のうち、現社長の有国三知男氏(問題当時は取締役)や、現旧社外取締役3人は義務違反などはなかったとされた。」
監査役も、提訴の対象にはなっていません。
「現旧監査役についても、「監査役としての義務違反は認められない」として損害賠償を求めないことも決めた。」
シェアハウスその他の収益不動産に係る融資問題に関する当社現旧取締役及び旧執行役員に対する損害賠償請求訴訟の提起等に関するお知らせ(スルガ銀行)
創業家ファミリー企業への融資問題については、まだ結論が出ていないそうです。
「なお、取締役等責任調査委員会においては、創業家ファミリー企業に対する融資等の問題について、さらに調査を継続していただいておりますので、今後、同調査委員会から追加の調査結果報告を受ける予定です。追加の調査結果報告を受けた場合には、適時適切に対処してまいります。」
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