有限責任監査法人トーマツの2019年5月期「業務及び財産の状況に関する説明書類」(計算書類付)が、8月5日から公開されています。
前々期は決算期変更のため変則決算でしたが、前期から通常の1年決算となり、損益計算書も2期比較形式となっています。
主な数値は以下のとおり。
(2019年5月期(12ヶ月))
業務収入 108,718百万円
営業利益 256
税引前当期純利益 3,840
当期純利益 2,733
純資産 27,342
営業利益は大幅減益ですが、受取配当金約18億円、関係会社株式売却益約46億円により、当期純利益は大きく増えています。関係会社株式は134百万円しか減っておらず、これが売却簿価だとすると、すごい利益率です。
臨時的な損失として、移転関連費用約11億円(営業外)、構造改革関連費用約16億円(特別損失)が計上されています。
また、前期にはなかった剰余金配当が約18億円行われています。
業務収入の内訳は、監査証明業務が、77,601百万円(前期 74,284百万円)、非監査証明業務が31,116百万円(同左 30,419百万円)です。
計算書類注記によると、収益認識会計基準を2022年5月期の期首から適用する予定とのことです。
また、関係会社株式売却益は、トーマツイノベーション株式会社 (現株式会社ラーニングエージェンシー) の全株式の売却に係る利益とのことです。構造改革関連費用は、「今後のIT投資の増加を見越した人員構造の改革 のための社員の早期退職に関連する退職割増年金等に係る費用」ということで、パートナーのリストラを行った(あるいはこれから行う)ようです。
前期以前の数値
(2018年5月期(12ヶ月))
業務収入 104,703百万円
営業利益 1,008
税引前当期純利益 1,283
当期純利益 879
純資産 26,513
(2017年5月期(8ヶ月))
業務収入 70,977百万円
営業利益 1,709
税引前当期純利益 2,341
当期純利益 1,650
純資産 24,568
(2016年9月期(12ヶ月))
業務収入 96,478百万円
営業利益 1,316
税引前当期純利益 2,783
当期純利益 1,885
当サイトの関連記事(トーマツの決算を取り上げた日経記事について)
最近の「公認会計士・監査法人」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事