米オラクルの製品開発担当者が、IFRS対応について、「日本企業も固定資産で苦労するだろう」と言っているという記事。
「モラン氏は2005年の欧州でのIFRS強制適用や近年のカナダなど各国のIFRS適用を長年、ウォッチしてきた。多くの企業が手こずったのがIAS16号「有形固定資産」だという。「多くの国ではローカル基準からルールが大きく変わり、その時価評価も難しい」と指摘し、「IFRS適用で固定資産の数が増えて、評価額を決められない企業が多い。Oracle E-Business Suiteなどソフトウェア側は機能を備えていても、ビジネス側では大きな問題となったケースがある」と説明した。IFRSでは固定資産として認識する要件は示しているが、具体的な項目は規定しておらず、要件に基づき、企業自らが判断する必要がある。」
IFRSでも、有形固定資産や無形資産は時価評価しないはずですが・・・。しかし、企業結合のときには、たぶん日本基準よりも厳格に時価評価するのでしょう。また、減損処理の方法も日本基準とは違います。
固定資産の基準における「コンポーネント」という考え方についてもふれています。
「モラン氏はこのようなIFRSにおける固定資産の問題をクリアするには、「コンポーネント化のポリシーをまず最初に作るべきだ」と話した。IFRSの固定資産では取得原価を重要な構成部分に配分して個別に耐用年数や減価償却方法を決めるコンポーネント・アカウンティングという考えを採る。どのようなポリシーでコンポーネントを決定していくかによって、その後の評価作業などは大きく変化する。モラン氏は「コンポーネントをどう解釈していくのか、監査法人と相談して早い段階で実務的に決める」ことと、「評価が難しい資産を特定し、早期に評価をすること」が重要と訴えた。」
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