会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

サービス導入はコスト削減より「不正防止」(ダイヤモンドオンラインより)

サービス導入はコスト削減より「不正防止」
小売業界で棚卸サービス拡大の可能性


棚卸アウトソーシングサービス会社の中国現地法人董事長へのインタビュー記事。

「――チェーンストアが自社で棚卸業務をやらずに、御社にアウトソースするのはなぜでしょうか?

 弊社の日本や韓国のお客様の場合は、「コストメリット」が一番の理由です。・・・

 ところが中国の場合は、コストではなく「第三者による公正な棚卸結果を得ること」が一番の理由です。もう少し直接的な表現を使えば「不正防止」とも言えます。

 特にローカル企業は、これまで人件費が安かったこともあり、社内には人がたくさんいるため、わざわざお金を払ってまで外部に棚卸を依頼するコストメリットはあまりありませんでした。それよりも、外部に棚卸を任せることで社内不正を減らすことが一番のメリットだと考える中国ローカル企業の経営者がほとんどです。

 中国の小売店舗では業態にもよりますが、お客様の万引きよりも、店舗スタッフや店長の不正行為によるロスが少なくないのも現状です。小売業で利益を確定させるためには棚卸が必ず必要ですが、棚卸を自社の店舗スタッフにやらせると、普段から積み重ねてきた不正行為を隠すために、ウソの数字を出してくることに、経営者は強い不安を感じています。」

内部統制的には、中国の経営者の考え方が正しいような気がします。
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