文部科学省で、大学制度に技能訓練専門のあらたな区分(「プロフェッショナル大学」というそうです)を設ける検討を行っているという記事。
「政府は企業の即戦力になる人材を育てるため、簿記や金属加工など専門的な技能を習得する新たな大学の制度をつくる。今の専門学校や高等専門学校(高専)、私立大学などが移行できるようにする。大学卒業後、安定した職に就けない人が2割に上る現状を踏まえ、企業が採用しやすい人材を生む新大学をめざす。」
他の分野はともかく、簿記教育を売り物にしている学校はすでに相当数あるように思われます。少子化・高学歴化で学生を集められない専門学校、短期大学などの救済措置でしょうか。いずれにしても、従来の検定簿記の延長線上のような教育内容では、実務にあまり役立たないような気もします。就職に有利かどうかもわかりません。情報処理と一緒に教えるとか、実務に即した税法を教えるとか、何か工夫が必要でしょう。会計大学院のような専門職養成機関とちがって、会計のすそ野を広げるという点では意義があるのかもしれません。
「設置基準は今の大学制度より緩和する。グラウンドなどの敷地がなくても新設できるようにする。駅前のビルなどを校舎に利用すれば、夜間コースなどをつかって社会人でも学び直しに活用しやすくなる。」
卒業までの年限は2~4年とのことなので、短大卒や大卒の人が編入学し、1年程度の短期で一通り会計のことを学べる(かつ学位も得られる)という利用の仕方も出てくるかもしれません。
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