会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

企業不祥事における内部通報制度の実効性に関する調査・分析結果を公表しました。(消費者庁)

企業不祥事における内部通報制度の実効性に関する調査・分析‐ 不正の早期発見・是正に向けた経営トップに対する提言ー (PDFファイル)
公益通報者保護制度 > 調査・研究より)

消費者庁は、「企業不祥事における内部通報制度の実効性に関する調査・分析‐ 不正の早期発見・是正に向けた経営トップに対する提言ー 」を、2024年3月27日に公表しました。

「企業が公表した不祥事に関する調査報告書(第三者委員会調査報告書を含む)を収集し、内部通報制度の実効的な運用を阻害する要因を整理・分析し、不正の早期発見・是正のための提言を得る」ことを目的とした調査です。

「平成31年1月以降に公表された企業不祥事に関する調査報告書265本を収集・分析し、内部通報制度の実効的な運用を阻害する主要な課題項目を設定し、各項目についての記載が充実している調査報告書を選定し、指摘事項を整理・分析の上、経営トップに対する提言をまとめた」とのことです。

指摘事項として以下の点を挙げ、それぞれ説明しています。

① 規範意識の鈍麻(独自の規範意識の形成)
② 内部通報窓口の問題
③ 内部通報制度に対する認識の欠如
④ 内部通報を妨げる心理的要因
⑤ 内部通報後の不適切な対応

元になっている報告書。

企業不祥事における内部通報制度の実効性に関する調査・分析業務 調査報告書(DT弁護士法人)(PDFファイル)

関連報道。

「規範意識鈍麻」内部通報を阻む 消費者庁、不祥事分析(毎日)(記事冒頭のみ)

「消費者庁は27日、企業が公表した不祥事の調査報告書を分析し、内部通報制度の実効性が保たれているかどうかを検証した結果を発表した。内部通報されなかった要因として「規範意識の鈍麻が挙げられる」などと指摘。不正の早期発見に向けて経営トップに対する提言も盛り込んだ。」

「規範意識の鈍麻」内部通報阻む 消費者庁が不祥事分析(日経)(記事冒頭のみ)

「中古車販売大手ビッグモーター(東京都多摩市)の保険金不正請求など企業の不祥事が相次いでいることを受け、消費者庁は26日までに内部通報制度の実効性向上に向けた報告書をまとめた。機能不全の要因として「規範意識の鈍麻」などを挙げ、経営トップによる制度の理解や制度に関する情報を積極的に発信することが重要との提言を盛り込んだ。」

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