熊本県弁護士会の49歳の弁護士が、顧客から多額の資金を横領し逮捕されたという記事。
「熊本県弁護士会の弁護士で、住所不定の××××容疑者(49)は、去年10月に亡くなった60代の女性の遺産相続の手続きを女性の親族から依頼され、管理していた預金口座からおよそ2370万円引き出して着服した業務上横領の疑いが持たれています。」
「県弁護士会の調査によりますと、××弁護士による着服はあわせて11件、総額2億4000万円以上に上るとみられていて、警察は××弁護士の余罪についても、今後、捜査を進める方針です。」
「競馬などに使った」横領容疑で弁護士を逮捕 総額2億円超を着服か(朝日)
同じ熊本でも、先日取り上げた熊本の自営業者の脱税事件(「競馬の所得申告せず脱税か 自営業者を地検に告発 熊本国税局」)では、その自営業者は競馬で1億円超も稼いでいましたが、この弁護士は、競馬で負け続けていたようです。
以下、最近目についた横領事件や詐欺事件の報道より。以前報道された事件の続報もあります。
幼稚園連合会の前事務局長を再逮捕…800万円を交際女性のマンション仲介料などに充てた疑い(読売)
「発表によると、××容疑者は事務局長だった2020年6月下旬、同連合会の口座から800万円を現金で引き出した上、同じ日に自分の口座に全額を入金して着服した疑い。交際女性が入居した賃貸マンションの仲介手数料などに充てたという。」
連合会の前会長が不正の首謀者でしたが...
「捜査関係者によると、××容疑者(前事務局長)は逮捕前の調べに、××容疑者(前会長)から「役得だから」と言われ、私的流用を認められていたという趣旨の供述もしていた。」
「ヘリ購入し転売で利益」2億5000万円詐取容疑 三重県警、会社役員逮捕(中日)
「逮捕容疑では、業務提携する東京都千代田区の会社の代表取締役の男性(56)に「ヘリコプターを5億円で購入して7億円で転売すれば、利益を得られる」とうそを言い、2020年6月29日、管理する口座にインターネットバンキングから2億5000万円を振り込ませたとされる。」
被害総額16億円 詐取した長崎の元郵便局長に懲役8年の実刑(毎日)
「架空の高金利の貯金を持ちかけ顧客らから計4億3230万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた長崎住吉郵便局(長崎市)の元局長、××××被告(69)に対し、長崎地裁は26日、懲役8年(求刑・懲役9年)の判決を言い渡した。」
時効分などを含めると、被害総額は計16億4000万円に上るそうです。
【小切手を偽造】信用組合から現金約5300万円をだまし取る 22歳の男逮捕(STV)
「警察によりますと、××容疑者はことし4月から6月にかけて、勤務先の会社の小切手を偽造した後、釧路信用組合の支店窓口に16回提出し、現金あわせて約5300万円をだまし取った疑いが持たれています。」
偽造された小切手を支払う義務は、おそらく会社側にあるでしょうから、信用組合をだましたというよりは、会社をだましたということになるのでしょう。
PTA会費2600万円流用、京都堀川音楽高の元事務長「借金返済に充てた」(京都新聞)
「日本唯一の音楽科単独の公立高として知られる京都市立京都堀川音楽高(中京区)で、2011~19年度に当時の事務長(68)が同高PTAの会費約2600万円を私的流用していたことが25日、京都新聞社の取材で分かった。」
犯人は、こっそり、返していたそうです。
「事務長は11年度に赴任し同年度に両会計(特別会計と一般会計)から約1080万円、12年度に450万円、その後も19年度まで毎年100~280万円を流用した。19年3月に退職後、同高に隣接する市のギャラリーの職員に再雇用された後もPTA会計を管理。密かに、同年10月ごろにほぼ全額を返金していた。」