東京都台東区の「浅草寺病院」の元会計責任者が業務上横領の疑いで逮捕されたという記事。浅草寺から病院に支払われた医療費の一部を着服していたそうです。
「捜査2課によると、××容疑者は経理業務を統括していた2006年8月~07年4月、病院を利用した僧侶の医療費として寺から病院に振り出された小切手を無断で換金し、約5800万円を自分の口座に入金して横領した疑いがある。横領した金は投資信託の購入などに充てていたという。
09年10月に行われた税務署の調査で、浅草寺が振り出した小切手の金額と、病院の口座に入金された金額が合わないことが発覚。××容疑者は着服を認め、10年4月に解雇された。着服金は約2億6千万円に上ったが、投資信託を売るなどして約2億1千万円を弁済している。」
入金記録の網羅性・適時性の問題ということになりますが、会計責任者による犯罪ということで、外部または内部の監査が必要だったのでしょう。
こちらも横領事件の記事です。約10年間も不正が続いていたようです。
着服:ウッドワン美術館、職員が5000万円 懲戒解雇、告訴の方針 /広島(毎日)
「ウッドワン美術館(廿日市市)は9日、経理担当の男性職員(41)が約5000万円を着服したため5月20日付で懲戒解雇したと発表した。着服金は既に弁済されたが、同館は業務上横領容疑で刑事告訴する方針。
同館によると、同職員は01年3月の採用以来、一貫して経理を担当。03年4月ごろから今年4月まで、売上金を実際より低く、経費を実際より高く記録する帳簿の不正操作を繰り返し、自身が管理を任されていた金庫から金を抜き取った。
5月の理事会で予算と決算額が乖離(かいり)していると指摘があり発覚した。・・・」
「監査ずさん、ばれない」と着服続けた経理職員(読売)
「発表によると、男性職員は入館料や商品の売上金などを金庫に預け、収支データをパソコンに入力する業務を担当。現金を金庫に預ける際に一部を抜き取り、つじつまが合うようにデータを書き換えていたという。
今年5月の理事会で決算内容に疑問が示され、内部調査をして発覚。男性職員は「趣味の釣りの道具購入や、飲食代に使った。監査がずさんなのでばれないと思った」と話しているという。今月5日までに5000万円を返還した。」
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事