会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

金融庁長官に遠藤俊英氏 3年ぶり交代(朝日より)

金融庁長官に遠藤俊英氏 3年ぶり交代

金融庁長官の交代が正式発表されたという記事。

「麻生太郎金融担当相は10日、金融庁の森信親長官(61)が退任し、後任に遠藤俊英監督局長(59)を充てる人事を正式に発表した。遠藤氏の後任には監督局の栗田照久参事官(54)が就く。いずれも17日付。」

「新設する総合政策局長に佐々木清隆総括審議官(57)、企画市場局長に三井秀範検査局長(59)を起用する人事も発表した。」

金融庁長官に遠藤俊英氏昇格 監督局長に栗田照久氏(産経)

「氷見野良三金融国際審議官(58)と森田宗男証券取引等監視委員会事務局長(56)は留任する。」

金融庁次期長官に遠藤俊英氏 森体制の呪縛や仮想通貨…課題山積(産経)

「金融庁は森氏の下で、地方金融機関に経営改革を要求。特に担保主義から脱却し、融資を工夫するよう求めるなど顧客本位の業務を促し、日本経済の成長につなげるという青写真を描いてきた。監督局長として森氏を支えた遠藤氏も地銀に対し、「持続可能なビジネスモデルができているか疑いがある」と厳しい視線を注いでいる。

遠藤氏は銀行1課長や総務企画局審議官、検査局長を歴任するなど金融機関の実情に詳しいのが強み。森氏の金融機関に強く改革を求める剛腕ぶりとは対照的に、「いまだに銀行の支店長クラスとも対話する」(銀行関係者)ほどで、金融機関からの信頼感は絶大だ。関係者の間では「対話路線」への期待も高まる。」

「金融庁は仮想通貨に関する規制をめぐっては、交換業者に簡単に営業を認めるなど審査の甘さを露呈。森氏が「特異なビジネスモデルで継続して高収益を上げている」と評価してきたスルガ銀行では、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」に絡み、ずさんな融資を行っていたことが発覚した。」

金融庁長官に遠藤監督局長を起用、監督局長に栗田氏=麻生金融相(ロイター)

「森長官は在任3年で退任する。在任期間は五味廣文氏、畑中龍太郎氏に並んで歴代最長。森氏は「貯蓄から資産形成へ」の流れを定着させるため、毎月少額ずつを長期にわたって投資する「つみたてNISA」を提唱、実現させた。投資信託の販売手数料の明確化など、顧客本位の業務運営に向けた原則を取りまとめ、金融機関に徹底を求めた。

麻生金融相は会見で森長官の在任を振り返り、人口減少により地域金融機関の経営が厳しくなる中、金融機関があるべき姿を示したと評価した。」

焦点:金融庁新長官の遠藤氏、「森路線」継続しつつ手法は柔軟に(ロイター)

「持ち前の現場主義には頭が下がる――。遠藤氏をよく知る金融関係者は、遠藤氏をこう評する。新しい取り組みをする地域金融機関の情報が入ると、経営トップにじかに話を聞きに行くという。「監督局長は普通は出向かない先にも躊躇なく足を運ぶ」(同金融関係者)というその姿勢には、庁内だけではなく金融業界からの信認も厚い。

同庁が試験的に導入している「360度評価」でも、幹部クラスの中で圧倒的な評点を得ており、部下からの人望も絶大だ。

一方で、ブレない意思も持ち合わせる。地銀の経営トップに就く旧大蔵省OBに対しても、地域の顧客のために具体的な施策を打ち出していないとして「ビジネスの現場は生え抜きに任せ、ガバナンスなどグループの方向性を担当すべき」と、退任を迫ったこともある。

地銀などの一部には「強硬だった森路線からの方向転換」を期待する声もあるが、「原則は変わりようがない。期待するだけ無駄」と金融庁のある幹部は言う。」

金融庁 森長官退任 こわもて「改革」路線は継承されるのか(毎日)(記事冒頭のみ)

「...「重箱の隅をつつくような検査で金融機関を萎縮させてきたことへの反省」(金融庁幹部)が背景にあり、今月17日付の組織改編では、検査局を監督局に統合して機能を一本化。さらに総務企画局を、金融行政の戦略立案を担う「総合政策局」と、市場機能の強化などを担当する「企画市場局」に分割する大ナタを振るった。」

どの記事を見ても、企業開示に関する実績や今後の方針について、ふれているものはなさそうです。金融機関の監督が金融庁の主要な仕事だということはわかりますが...。

金融庁の組織再編について(金融庁)
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