会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日鍛バが急反落、不適切な会計処理が発覚(株探より)

日鍛バが急反落、不適切な会計処理が発覚

東証2部上場の日鍛バルブが過年度決算での不適切会計処理判明を発表し、株価が急落したという記事。

「堀山下工場など3工場において棚卸資産の在庫金額を合計約2億円過大に計上していた。同社は社内調査委員会を設置し、詳細な発生時期や金額などの全容解明に当たる。」

第2四半期の決算発表も遅れるそうです。

不適切な会計処理の判明と平成29年3月期第2四半期決算発表の延期に関するお知らせ(PDFファイル)

「当社の堀山下工場において棚卸資産が過大に計上されている疑いが発見され、2016 年9 月中旬より当該工場内で確認しておりました。その後、仕掛品として加工中である品物を完成品として計上していた事が判明した事から社内で関係当事者、上長などへの追加ヒアリングを実施し、数量・金額、時期等の調査をいたしました。

堀山下工場で判明した事を受け、他の工場にヒアリングを実施した結果、本社工場内にある歯車 VCP 工場においては、仕掛品および完成品の在庫に不適切な計上があることが判明しました。また、山口県にある山陽工場においては材料等に架空の在庫を計上している事が判明しました。

その結果、棚卸資産(製品、仕掛品、材料等)の在庫金額を合計で約2億円過大に計上していた事が判明いたしましたが、不適切な計上がなされた時期に関しては正確に特定できておりません。なお、当該金額は今後の調査において変わる可能性もございます。」

2億円はそれなりに大きな金額ですが、純資産が300億円超、営業利益31億円(2016年3月期)であり、決算の印象が大きく変わるほどではなさそうです。
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