独自動車メーカー「BMW」日本法人元社員が、大手旅行会社「JTB」子会社から1億2500万円相当の商品券をだまし取った容疑で逮捕されたという記事。
「××容疑者は、平成16~23年、同様の手口で計約25億6千万円分の商品券を旅行会社からだまし取っていたとみられる。」
「××容疑者は22年末の退職前からBMWが営業担当者に報償として配っていた商品券の発注業務を担当し、前月より多めに発注した商品券を金券ショップで換金していた。換金分はJTBへの前月分の支払いにあてる自転車操業的な手法で発覚を免れており、逮捕容疑の1億2500万円以外の代金は支払われていた。残りは、私的なカードの支払いなどに充てていたという。」
JTB側からすると、商品券の代金は滞留せずに入金していたので、発見できなかったのでしょう。「今年3月の東日本大震災でBMWが営業を一時停止し、JTB側が代金の確認をしたところ、不正が発覚した」とのことですから、そうした異常事態がなければ、まだ不正は続いていたかもしれません。
もちろんBMW側の内部統制にも、発注担当者と物品の受取担当者が同じであるという問題があります(職務を分けるほどの取引規模ではないという判断だったのかもしれませんが)。
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