IFRS財団の評議員会議長とIASBの議長が来日したという記事。
記者会見を開いたそうです。この記事は評議員会議長のコメントについて。
「プラダ議長は「任意適用の日本でここまでIFRSが普及したことは素晴らしい。日本企業が質の高さを認めてくれたということだ」と述べた。」
「日本はIFRSの適用が任意でありながら、17年4月時点で適用企業が164社に達し、上場企業の時価総額で3割を占める。プラダ議長は「任意適用した当初は日本でも懐疑的な見方が多いように感じたが、その日本でも認められた。これは国際的な波及効果があることだ」と語った。」
こちらはIASB議長の記者会見でのコメント。
IASB議長、IFRS「のれん償却は議論して決める」(日経)
「「IFRSでは今のところ償却か非償却かの結論を出していないが、欧州やアメリカでものれん償却を復活させるべきだとの議論はある。企業会計基準委員会(ASBJ)と突っ込んだ議論をして償却なのか非償却なのかを今後決めていきたい」と語った。」
のれんの償却・非償却の議論は、「会計ルールで一番難しい分野」だそうです。
ただ「今後決めていきたい」とはいっても、まだ具体的に基準変更の作業に入っているという話は聞きません。(ASBJへのリップサービス?)
IFRS財団のプレスリリース。
Japan’s Financial Accounting Standards Foundation and IFRS Foundation Trustees reaffirm shared commitment to global standards(IFRS財団)
日本の会計基準設定主体とIFRS財団が、グローバル(会計)基準への共有されたコミットメントを再確認したという見出しになっています。
プレスリリースの中でもふれていますが、財務会計基準機構、IFRS財団、ASBJ、IASBの四者による共同声明が出されています。
↓
Japanese FASF and IFRS® Foundation Trustees issue Joint Statement(PDFファイル)
財務会計基準機構・ASBJのサイトにはまだ掲載されていませんが、そのうち、日本語訳も含めて、掲載されるのでしょう。
(補足)
財務会計基準機構のサイトに共同声明に関するプレスリリースと共同声明そのものの日本文が掲載されました。
公益財団法人財務会計基準機構とIFRS財団の評議員会がグローバルな基準に向けての共有された責務を再確認(財務会計基準機構/企業会計基準委員会)
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