会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

バルニバービ、分配可能額を超えた配当 外部調査委設置(日経より)

バルニバービ、分配可能額を超えた配当 外部調査委設置

バルニバービ(東証グロース)が違法配当を行っていたという記事。

「飲食店を手掛けるバルニバービは14日、2022年7月期の期末配当と22年8月〜23年1月期の中間配当で、分配可能額を超えた配当を実施したと発表した。会社法と会社計算規則で算定する分配可能額を6600万円超過していた。弁護士や会計士で構成する外部調査委員会を14日に設置し、原因究明や再発防止に取り組む。既に支払った配当については、株主に返還は求めない。」

当時の分配可能額はゼロだったそうです。

分配可能額を超えた剰余金の配当に関する調査委員会設置のお知らせ(PDFファイル)

「当社は、2022 年9月 28 日開催の取締役会にて決議し 2022 年 10 月 26 日開催の第 31 期定時株主総会でご承認いただきました 2022 年 7 月期の期末配当及び 2023 年2月 28 日開催の取締役会にて決議いたしました 2023年 7 月期中の中間配当につきまして、今般、第 32 期定時株主総会の招集通知を作成する過程において、本期末配当及び中間配当が会社法及び会社計算規則に基づき算定した分配可能額を超えていたことが判明いたしました。

分配可能額を超えて配当した金額は合計で 66 百万円となりますが、株主の皆様にお支払いいたしました配当金につきましては、返還を求めるものではございません。また、2023 年 7 月期末の配当決定額につきましては、2023 年 7 月期の分配可能額の範囲内であることを確認しており、本日付「剰余金の配当に関するお知らせ」の通り実施させていただきます。」

2022年7月期有報を見ると、連結では利益剰余金が十分あったようですが、単体では、自己株式が利益剰余金を上回っている状態でした(その他資本剰余金を足しても足りない)。

(単位:千円)(2022年7月期有報79ページより)

監査人は、監査対象かどうかの議論以前に、このぐらいは気がついて、会社に知らせてあげてください。

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