元理事長らが逮捕された学校法人「明浄学院」巨額着服事件の続報。
「関係者によりますと、O容疑者(元理事長)は2016年、学校法人の副理事長になる際に寄付などが条件とされたため、Y容疑者(不動産開発会社元社長)の別の会社から“18億円を借り入れ”、その返済のために着服した21億円を充てたとみられるということです。O容疑者は21億円を口座から動かすために「校舎の建設資金を学院が流用しないために預ける」などと書いた嘘の決裁文書を作成していたことも明らかになっています。」
学校法人には純資産はありますが、それは誰かの持分となっているわけではありません。したがって、株式会社のように持分である株式を取得することによって経営権を得るということはできず、また、持分がないのですから、配当や残余財産の分配もなく、資金を投入したからといって、経済的な見返りは全くないはずです。
学校法人に寄付するというのは立派なことですが、借金してまで大きな寄付をするというのは、何か裏の目的(学校法人を食い物にするような)があることを疑う必要があったのでしょう。
(学校法人に寄付金が実際に入ってきたことを前提に書きましたが、そうでない場合は、別の不正もありえます。)
「土地売却ありき」で経営参入か 明浄学院、高校校舎の耐震工事中止(毎日)(記事冒頭のみ)
「学校法人「明浄学院」(大阪府熊取町)で土地売却の手付金21億円が横領された事件で、元理事長のO容疑者(61)=業務上横領容疑で逮捕=が2016年に副理事長に就任した直後、高校の校舎耐震工事を中止し、高校の土地を売却して校舎を建て替える方針に変更していたことが、法人関係者への取材で判明した。関係者は当初から「土地売却ありき」で学校経営に参入したと指摘しており、大阪地検特捜部が詳しい経緯を調べている。」
着服金送り先社長、法人側近に 明浄学院元理事長が招き入れ(共同通信)
「大阪観光大などを運営する学校法人明浄学院の21億円横領事件で元理事長O容疑者(61)が、着服金の送金先とされる不動産会社「ティー・ワイエフ」(大阪市中央区)の社長Y容疑者(52)を2016年に理事に招き入れていたことが6日、関係者への取材で分かった。」
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