マザーズに上場していた「エフオーアイ」の粉飾事件に関連して、株主が旧経営陣らを訴えていた裁判で、損害賠償の支払いを命ずる判決があったという記事。証券会社の責任も認められたそうです。
「上場時の主幹事だったみずほ証券にも、うち約3千万円の賠償を命じた。
原告側弁護士によると、粉飾決算を巡り、上場の審査に関わった証券会社の賠償責任を認めたのは初めてという。金融商品取引法は、虚偽記載のある書類を用いて株を募集した証券会社は賠償責任を負うと規定している。
谷口裁判長は、エフオーアイの旧経営陣に責任があったとしたうえで、同社の粉飾を示唆する外部からの投書が2度にわたってみずほ証券に届いていたと指摘。「売り上げの実態を確認するため追加調査をする義務があったのに不十分で、主幹事としての注意を尽くしていたとは認めがたい」として、みずほ証券の賠償責任を認めた。」
「エフオーアイは2009年11月に東証マザーズに上場した。10年5月の証券取引等監視委員会の強制調査で粉飾が発覚。売上高の97%が架空で、東証は翌6月に上場廃止とした。」
みずほ証券にとって3千万円ぐらいどうということはないと思いますが、評判には傷がつきそうです(あまり気にしていない?)。
また、外部通報の扱いも、適切にやっていないとまずいのでしょう。監査法人への通報も同様です(この会社の監査人は個人会計士事務所だったので、通報窓口はなかったのかもしれませんが)。
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その2(東証のコメント(当時)など)
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