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システム対応期間は1年4カ月、金融庁がIFRS適用企業の実態を調査(ITproより)

[データは語る]システム対応期間は1年4カ月、金融庁がIFRS適用企業の実態を調査(全文読むには要無料登録)

金融庁が15日に公表した「IFRS適用レポート」と同日開催された企業会計審議会の第2回会計部会を取り上げた記事。

IFRS移行コストについて。

「多くの企業が気にするのは、IFRSへの移行にかかるコストだ。システム導入・更新にかかるコストとして最も多かったのは「1億円以上5億円未満」(25社中8社)。「5億円以上」の6社を合わせると、過半数が1億円以上となる。4社は「1000万円未満」と回答した。

IFRSへの移行にかかる総コストを尋ねたところ、「1億円以上5億円未満」が最も多かった(48社中17社)。移行コストの多くをシステム関連費用が占めていることになる。

この結果について、金融庁は会計部会で「システム関連コストのうち、どこまでをIFRS移行に含めればいいか決めにくい、とする声が多く聞かれた。システム関連コストへの回答が25社と少ないのはそのためだ」と説明した。この金額は参考程度に見ておいたほうがよさそうだ。」

「表計算ソフトを利用して対応できた」という会社もあったそうですから、相当ばらつきがあるのでしょう。

なお、IFRS適用レポートの資料編では、アンケートの数値結果だけでなく、各社のコメントも詳しく載っており、参考になりそうです。

当サイトの関連記事(「IFRS適用レポート」公表について)

企業会計審議会第2回会計部会 議事次第(金融庁)

これといった資料は掲載されていませんが、ASBJから、収益認識会計基準の開発(に向けた検討)着手についての報告があったようです。

「平成 27 年 3 月 20 日に開催された第 308 回企業会計基準委員会において、収益認識専門委員会を再開したうえで、IFRS 第 15 号「顧客との契約から生じる収益」を踏まえた我が国における収益認識基準の開発に向けた検討に着手することを決定したため、ご報告する。 」(審議会資料より)

システム開発ということでは、これの影響も大きいのでは。

当サイトの関連記事(収益認識会計基準開発について)
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