会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

なぜ、発注者が失敗の「全責任」を負わされるのか?【旭川医大事件緊急解説】(DOLより)

【支払額14億超】なぜ、発注者が失敗の「全責任」を負わされるのか?【旭川医大事件緊急解説】

システム開発をめぐる裁判で、システムが完成しなかったのに発注者側が開発ベンダーに対して約14億1500万円もの支払いを命じられたということがあったそうです。その解説記事。

ベンダー側が「ベンダーのプロジェクト管理義務」を果たしていたのに、発注者側は「発注者の協力義務」を果たしていない、だから責任があるという判決だったそうです。

「押さえておかなければいけないのは、自分たちの要望に対して、ベンダーが警告をしてきたり計画変更を申し出てきたときに、それを真剣に検討し、双方が受け入れられる策をベンダーと共に考える姿勢を持てるかどうかが、大きな分かれ道になるということです。

『システムを「外注」するときに読む本』において、私は、「システム開発における発注者とは、“お客様”ではなく、明確な役割と責任を持った“プロジェクトメンバー”である」と書きました。

大切なことは、会社にとって、そこで働く社員にとって、そして社会にとって本当に役に立つシステムを目指して、ワガママを言い合いながらも互いの協力関係と信頼関係を築くことです。その関係が築けなかったり、関係が破綻した先にあるのが、今回の旭川医大事件のような悲劇なのです。」

この本の宣伝記事のようです。

4478065799システムを「外注」するときに読む本
細川 義洋
ダイヤモンド社 2017-06-15

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