公益通報した和歌山市職員が自殺 処分受けた職員と同フロアに配置
和歌山市の不正支出問題を内部通報した男性職員(当時20代)が自殺していたという記事。遺族の支援団体が明らかにしたそうです。
「団体によると、当時20代の男性職員は、不正支出があった市内の児童館への補助金申請を担う青少年課に在籍。18年6月、「上司から書類の捏造を求められ、心身に不調が生じた」として休職し8月に公益通報した。
男性職員は18年10月に復職したが、20年6月に自殺。同年に遺族が公務災害認定を請求したが、今年の1月に棄却された。遺族は今月13日、不服を申し立てた。」
「和歌山市は児童館で計約1900万円の不正支出を確認、20年2月、当時の担当者ら15人への処分を発表した。団体側は、復職した男性職員が処分を受けた職員と同じフロアに配置されるなど、配慮が不足していたと主張。」
どのような不正だったのか...
総額1900万円交付金不正 和歌山市が15人を処分(2020年2月)(わかやま新報)
「和歌山市は18日、子ども会活動を支援する交付金約1000万円の不適正使用と、市内の2児童館で実態のない人権教室などに講師謝金計約930万円が支払われていたことが発覚したとして、市民環境局のセンター長(57)を停職6カ月とするなど、職員15人(いずれも男性)を処分した。
市の発表によると、交付金の不適正使用があったのは平井子ども会。センター長は公務外で同子ども会事務局長を務めており、2013~17年度の5年間にわたり架空の領収書などを提出し、1017万1278円を交付されていた。」
交付金を受け取る側が市の幹部というのはあやしすぎますが、記事によれば、私的流用は認められなかったとされたそうです。
「不適正な講師謝金の支出は、平井児童館で13年4月~18年9月に596万5670円、鳴神児童館で13年4月~18年12月に333万5050円あった。両児童館では、人権教室や識字学習の開催実態がなくても謝金を支払う業務が慣例化し、職員に引き継がれていた。謝金は全額返還の確約を得ているという。」
これもひどすぎますが、組織の中ではこれが当たり前になっていたのかもしれません。
こちらも地方自治体における不正。
主査が3780万円着服、免職 「ギャンブルに」鹿児島県知名町(共同)
「鹿児島県知名町は10日、障害児が障害福祉サービスを利用するための給付費や、重度心身障害者医療費助成金から301回にわたり、計約3780万円を着服したとして、子育て支援課の男性主査(38)を懲戒免職処分にしたと発表した。4月26日付。主査は「ギャンブルに使った」と話しており、返金していない。」