英、使い道ないプルトニウムを地中に廃棄方針 保管する日本分は未定
英政府が民生用プルトニウムについて、廃棄する方針を決めたという記事。
「英政府は、使用済み核燃料を再処理するなどして保有する100トン超の民生用プルトニウムについて、地中に埋めて廃棄する方針を発表した。日本の電力大手が英国に委託して取り出した約22トンも保管されている。今回の発表の適用範囲は、英国保有分のプルトニウムに限ったもので、日本を含む他国保有分については協議を続けるとみられる。
日本は、原発の使用済み核燃料を再処理して、取り出したプルトニウムを再び発電に使う「核燃料サイクル」を進める。プルトニウムは「準国産エネルギー」で「資産」との位置づけだ。一方、プルトニウムは核兵器の原料となる。英国は使い道のないプルトニウムは「資産」ではなく「廃棄物」だと判断した。」
記事にあるように、プルトニウムは資産ではなくごみであるということが明確になってきているようです。
日本の電力会社のバランスシート上でプルトニウムが資産に計上されているのかどうかは知りませんが、万一、計上されているのであれば、ごみとして評価減し、さらに処分費用を引当てすべきでしょう。
再処理工場も、ごみ生産工場ということになるので、減損処理すべきでしょう。
自民党有力気委員ですら、核燃サイクルはダメだと言っています。
なぜ核燃料サイクルはできないのか(衆議院議員河野太郎公式サイト)
「使用済み核燃料の問題と向き合わないために核燃料サイクルを進めるという馬鹿なことはやめるべきではないでしょうか。
使用済み核燃料の中間貯蔵、最終処分について、逃げずに真正面から徹底的な議論・合意形成を進めることが必要です。
そのためには、再処理ありきの議論ではなく、再処理を白紙にした場合の議論が必要です。
原発に関する国民的議論が高まる中で、「使用済み核燃料の搬出先がないから核燃料サイクルを動かす」という本末転倒の論理は通用しません。」
この点に関しては、正論を言っているようです。