東証マザーズ上場の「モルフォ」のインサイダー取引事件で、課徴金納付命令取り消しを求めた同社従業員らが勝訴した(金融庁が負けた)という記事。
「モルフォは2015年12月にデンソーと業務提携すると公表。金融庁はこの重要事実を知りながら、従業員5人が同年10月に従業員持ち株会への拠出金を増額するなどしたとして、金融商品取引法違反(インサイダー取引)で2万~9万円の課徴金納付を命じた。従業員持ち株会の買い付けがインサイダー取引の課徴金勧告対象となった初めての事例だった。
市原裁判長は判決理由で、従業員が従業員持ち株会への拠出金を増額する時点で業務提携などの重要事実を知っていたとは言えないと判断。持ち株会による株取引についても「適宜のタイミングで持ち分を売却することができず、高値で売却して利益を確定させることも困難」として、インサイダー取引にあたるとの国側の主張は「失当」として、処分の取り消しを命じた。」
役員に対する処分も取り消されています。
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