会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

米金融機関、簿外の運用会社「SPC」連結対象に 会計審原案

米金融機関、簿外の運用会社「SPC」連結対象に 会計審原案

米財務会計基準審議会(FASB)が、米金融機関が簿外で運営する資産運用会社などを連結対象にする会計基準の改正原案を固めたという記事。

「経営悪化時の資金供給を約束するなどSPCの運営に金融機関が責任を負っている場合、改正後は連結対象となる。」

ひとつ下の記事の「一定の特別目的会社に係る開示に関する適用指針」は、連結の範囲に関するルールは変えずにとりあえず開示のみやらせようという趣旨で2008年3月期から適用されていますが、米国で連結範囲自体を見直すことになれば、当然日本の基準にも影響が出てくるでしょう。

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(補足)

デロイトのサイトにこの改正の解説が出ていました(PDFファイルです)。

http://www.iasplus.com/usa/headsup/headsup0806qspe.pdf

「The FASB recently decided to remove the concept of a qualifying special-purpose entity (QSPE) from Statement 140 and the related scope exceptions from Interpretation 46(R).2 In addition, the FASB decided to (1) make certain changes to the derecognition provisions in Statement 140 and (2) modify the consolidation model in Interpretation 46(R).」

適格特別目的事業体の概念を廃止するとともに、(金融商品の)消滅の認識に関する基準を改正するようです。2008年11月15日以後開始事業年度からの適用が提案されています。

これは米国基準の話ですが、わが国でも、米国基準を適用しているメガバンクは、傘下の証券会社も含めて、影響を受けることになります。
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