元社員が告発。レオパレス21、壮絶パワハラの全容「被害社員は仕事中に嘔吐するまでに…」
「レオパレス21」(東証プライム)で壮絶なパワハラが行われているらしいという記事。監査法人もちらっと登場します。
「レオパレス21」を買収した米投資会社フォートレスから出向してきた財務部長のX氏が問題の人物です。
「X氏とはどんな人物なのか。元レオパレス21社員は次のように話す。
「彼は’24年3月、コストカッターとして、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループ(以下フォートレス)から出向してきた人物です。アメリカ育ちで、ニューヨーク大学を卒業後、モルガン・スタンレーなどの超大手投資会社を渡り歩いてきた生え抜きのエリートです」
しかし、X氏のやり方は到底周りが耐えられるものではなかった。
’24年8月には複数の社員らが、社外と社内のコンプライアンス通報窓口にX氏の行状を記した訴状を送付。それを受けて同委員会が調査を行うと、X氏の所業がさらに明らかになった。
訴状には、1時間以上に及ぶ叱責や「クズ」「アホ」「無能」といった悪口、さらにその後の聞き取りでは複数の管理職が到底こなせない量の納期を求められ、100時間を超える残業を強いられたこともわかった。
とある社員が怒気を込めて話す。
「X氏は、『私が雇われているのはフォートレスだ、会社(レオパレス21)の評価なんて気にしたことがない』と公言するんです。そんな人についていけますか? 経営陣に対しても不信感しか持てません」」
レオパレス21とフォートレスの関係。
「レオパレス21は’18年当時、会社ぐるみで建築基準法違反を隠蔽していた不祥事により倒産寸前まで追い込まれていた。株価も1000円超から100円台まで暴落。
そこでフォートレスが572億円の資金援助を行い、25%以上の株式を取得したことでレオパレス21は倒産を免れた。実質的には買収である。
その後、フォートレスは人事権と決裁権を盾に圧力をかけ始めたという。まず賃貸物件のオーナーとの契約見直しと日本の四大監査法人のひとつに監査を任せるように要求。
監査法人が代わると財務関連の扱いが大きく変わる。移行には通常、数年はかかるが、これを1年あまりに短縮するため執行役員としてX氏が送り込まれたのだった。」
監査人が大手に代わったことが、パワハラの遠因のように書かれるのは、心外かもしれません。大手に代われば、内部統制、ガバナンスにうるさくなるかもしれませんが、パワハラは、コンプラ無視であり、むしろ、大手監査法人が嫌うところでしょう。
記事では、告発文書の写しも掲載されています。
いずれにしても、海外ファンドに買収されたりしたら、X氏のようなトランプやマスクの劣化版が送り込まれてくる可能性が非常に高いのでしょう。
記事で要約されているパワハラ内容より(そのまた一部)。
「(被害者に対し)皆の目の前で「能力がないんですよ」「ありえないんですよおおおお」「私の言う通りにしてください」などとヒステリックに何度も叫ぶ」
「ピチピチのショートパンツと汗臭いシャツで出社。自転車通勤自慢、トレーニング自慢」
告発文書写しによると、X氏はCFOだそうです。監査法人(直近の半期報告書によると新日本)も、こういう人を相手にしないといけないのは大変そうです(社員に対する態度とは180度違うのかもしれませんが)。