長野市の長野中央病院で、事務職員が、会計窓口から16年間にわたって現金を盗んでいたという記事。
「6日、病院側が開いた会見によりますと、医事課の係長だった50代の男性職員は、去年8月までのおよそ16年間にわたり、会計窓口のレジから現金を盗んでいた疑いがあるということです。
男性職員は、病院の診療時間終了後の、レジの締め作業を担当する日に、現金を数千円から数万円ずつ盗んだうえ、データを改ざんして入金を少なくみせかけていたとみられ、被害額は数千万円に上る可能性があるということです。」
ちりもつもれば...
データと現金を照合し、入金の網羅性をチェックする手続きにおいて、データの方を改ざんしていたようです。
1回あたり、数千円・数万円ということで、データの金額の操作も、そんなものなのかということで、見逃されていたのかもしれません。(この病院の患者さんは、支払ったはずなのに...ということがなかったか、見直してみた方がよいかもしれません。)
「すでに退職した他の職員も現金を盗んでいた可能性がある」というのも気になります。
ご報告とお詫び(PDFファイル)
「他の職員の可能性について報道されておりますが、現在在職中の職員に不正はないことを確認しています。」
「本事案は、長年にわたる会計窓口現金の窃盗事案であり、被害の累積額は多額になる可能性があります。窃盗に及んだ職員はすでに退職しておりますが、この間、被害回収に努めてまいりました。しかし、いまだ被害回復には至らず、現在、法的手続きを検討しています。
理事会として今回の事態を重く受け止め、被害回収と再発防止、信頼回復のために力をつくしてまいります。」