年齢的にバツかもしれないなぁと思っていたら、携帯に留守電。
「先方担当者が体調不良でまだ連絡がとれていないが、進捗があり次第連絡します」という、途中経過の連絡だった。
ここの派遣会社、案件の派遣先は結構すごい環境のところが多いのだが、こういう連絡をちゃんとくれるところは評価できる。
まだそこで働くと決まったわけでないので、収入確保の安心はできないのだが、そこで働くことになれば残業なしでも1ヶ月26万円、2ヶ月の案件だから計52万にはなる。
私が受けているフリーのギャラは、媒体で若干異なるとはいえ、A4・1Pで約8000~1万9000円。
悲しいかな、ページ8000円の仕事は、ラフも引いて原稿を書いて、の金額だ
15ページそれをやっても、たったの12万円
儲けるためではないとしても、ラフ込みで想像していたギャラの半額以下…。
フリーランスでやっていくということは、“常に不安定”という状態に耐えられるということが何より重要だ。
業界的に、前もってギャラを言われないケースがほとんどであり、前もって確認する方法もなくはないが、末端で仕事をする(ある意味弱者という)立場上、よほどの大家でない限り、仕事が終わる前からギャラを確認するというのは、なかなかできることではない。よくない習慣とは思うけれど日本のこの業界、それがまだ当たり前。
家族を抱える男性の場合、40代に差し掛かると、業界から抜ける人も少なくないと聞いたことがある。
当然子育てにはお金がかかる。と同時に40代になると、仕事をふる編集者は自分より年下になる。若い編集者は、年上ライターは使いにくい=仕事を依頼しずらくなる、という構図から仕事も減り、同業種の正社員になるか、まったく違う分野の仕事をするか判断を迫られるということらしい。
ちなみに私の知る40代で、フリーで続けている人は4人いる。
○Aさん(女性ライター・独身・40半ば)
住まいは家賃不要の実家の母屋。
仕事は旧知の編集者などから依頼あり。
○Bさん(女性カメラマン・独身・42才)
住まいは実家で家賃不要。
○Cさん(男性ライター・既婚・40半ば)
奥さんが正社員として働いてくれているので、なんとかなっているそう。子供はいない。
○Dさん(女性ライター・44才)
住まいは持ち家(実家の母屋)。ご主人フリーカメラマン。子供ナシ。
腹を括れているこの人たちがフリーを辞めることはおそらくないだろうと思う。
30代後半で月収20万にも満たない・賞与もない会社に勤めるオットの転職も視野に入れている私は、オットに合いそうな求人広告を見つけたので昨日それを教えた。
夕方、オットからメール。
電話をしたら「もう決まりました」といわれたと
私はものすごく残念だったのに、能天気というかのんびりやというか、オットは全然なんとも思ってない様子で帰ってきた。
あんまりにものんびりしてるので、私はときどき無性に不機嫌になる。
いい年こいた大人が2人いて、なんでこんなに低収入なんだろ。
お金、お金っていいたくないが、お金がなければ何もできない―。
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