夫は、私がしている仕事のことはあまりよく知らない。
印刷会社勤務とはいえ、媒体が企画からどうやって練られ作られていくか、編集者は何をするのか、ライターは何をするのか、私が何にうんうんうなっているか、知らないし、いちいち聞かない。
知りたそうな感じもないので、聞いてほしいことを多少はしゃべるけど、適当なところでおしまいにしている。
そんなに関心を持たれ過ぎるよりは、さっぱりわかりません、という方が、いちいちうるさく言われずに済むというもので、かえっていいかもと思っていた。
でもそうすると、“共感”というものが生まれてこない―。
どんなにいやなことがあっても、大変なことがあっても、一人、わかってくれてる人がいる、ただそれだけで救われる気がするのが自分だ―。
そういう精神的な深い部分で分かり合える、つながっていると感じられることが、自分にとって最も幸せなこと―。
そういう意味では、私たちは夫婦というより、ただの同居人のように感じることがある
もんもんとしたまま、暑い夏が過ぎていく。
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