晴れの日が極端に少ない今年の8月。
太陽の光と青空が見えるだけで、なんだかほっとする。
原稿料があまりに、それはないよくらいの金額で、最初の話では
創刊号なのであまりお支払いできないがと言われていたので
2号目は少し上げて頂けるものと思っていたが、
まったく同じ金額だった。
なのにボリュームは倍近いものだったので、普段はたいてい提示してもらった原稿料で了承して
請求書をあげてきた私だったけれど、このときはさすがに納得いかない理由を伝え、
先方からの再提示を待っていた。
待っていたのだけど、それから数週間も連絡がなく、お盆開けたら連絡しよう、
と思っていた木曜日、携帯に電話が入り、当初の提示額より1.5万プラスの金額で、
これ以上はどうにもならないことがわかったので了承。取り急ぎ請求書を送った。
連絡をくれたのは営業と発行人をされている方で、私の書く文章がとてもいい、
できればこれからもお願いしたいといって下さっている。
とりあえず前号はその額で終え、逆に私から原稿料で提案があれば出してほしいと。
それは私の希望をそのまま飲んでくれるという意味ではなくて、その号全体でいくら、という決め方もあるし
号でボリュームが異なる場合案件数で計算することもできるわけで、そのあたりの希望を聞かせてほしいと。
今回の提示額が上限として、分散した場合の原稿料を試算してみた。
当然ながら、これまで受けてきた仕事で最も低い数字になった。
お会いしたことはないけれど、ときどき見る同業者さん(私より4歳くらい下なのかな)のブログがあるのだけど、
読んでいてライターとしての感じ方、考え方が似ていると思う部分が結構あって、
でもコメントまではしていないけど、彼女のブログを見ていて、
金額がどうの、というのはおそらく読んだことがない。
彼女の場合、純粋に、物書きであること、小説家とは違うけど、
依頼を受けて依頼されたもの以上を書く物書きであることに充足を感じているように私には見える。
取材者の思いを引き出し、文章に紡いで思いを伝えること、そのものに充足とやりがいを感じているように思える。
取材している時も幸せで、録音を再生している時も幸せで、文章にすることも苦しい部分もあるが幸せで、
できあがって読み返して幸せで。
正直えらいなって思う。
まぶしいほどピュアな感性をもってる方だなって思う。
私も人の思いを代わりに文章にさせてもらって、納得のいくものに仕上げることができて
それを喜んでもらえることは幸せだなと思う。副業もしてるけどあくまでも自分はライターだと思ってるし
アイデンティティを保たなければと思ってるけど、その報酬が、あまりにも低すぎた時は、
自分が本当に全力を注いだ分、自負とか、誇りとか?いろいろなものが絡みあって悩んでしまう。
先行投資と思って受けた創刊号、制作期間が同じでボリュームが倍増、
ほんとうにへろへろになった第2号、金額の折り合いがつけば第3号、となるわけですが、
予定では9月15日発行となっている。
これまでのスケジュールでいくと下版はその1週間~10日前だ。
そうすると、取材・執筆にかけられる期間は40ページ前後で多くみても土日全部入れて20日弱。
そこになんと予約済みの2泊3日のキャンプが入っている。そうすると2週間しか時間がない。
創刊号と2号目を経験してわかっていることだけど、この仕事が始まると、
朝晩関係なく毎日その仕事にかかりきりになって、やっと終わるという流れだけに、
始まったら私の個人的な用事でこの日は仕事ができません、という風にもいかなくなるだろう。
金額としては先方がOKするようなものを出しても、スケジュール的に無理という可能性も大きい。
はたまた、そもそもの案件が違うのだけど、
音声おこしと原稿執筆だけで1本2万という仕事もある(文章量は多めだが、労力はさほど変わらない)。
自分の文章をかってくれるのはありがたいけれど、エンドレスなループにはまるのも
だんだんしんどくなっていると感じるアラフィフの自分。
さて、どうするか。
スケジュールいかんでは、辞退することになるかも。
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とここまで書いていったんアップして気がついた。
要はモチベーションである。
原稿料はモチベーションに直結する部分が大きい。
案件にもよるけれどその額でモチベーションが保てるかどうか、ということが大きいと思う。
もう一つはクオリティ。
前回のあまりに時間がなく、推敲すらままならない進め方で、
自分の文章のクオリティが保てなくなる恐れがある場合、
よく考えるべきだと思う。
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