あ、でもまぁ一枚フィルターを通して、我が家の言い分とも言えなくもないか。
何の話かと言いますと、前にも書いたかもしれない同世代の知り合いA子さんの話。
A子さんは、主婦をしながら音楽関連で2つの習い事、技術を学んで癒し系のフルタイムの仕事を始め、仕事で指名を受ければ発表会当日でも断らずに受け、発表会に間に合わなず、それでも仕事の後に駆けつけてきたこともあった。常に習い事の練習に手を抜かず、仕事も趣味も果敢にチャレンジを続けてきて、仕事を始めて指名も増えたちょうど一年後、脳出血で倒れ意識を失い入院。
前触れのような体調不良があったのかは知らないけれど。
夏に倒れて専門病院に入院、夏、秋、冬と約七ヶ月入院しリハビリをし、片麻痺は残ったままだけれど、後に杖で外出するようになり2つの習い事に復帰、発表会にも果敢に出て、就労支援を受けながら仕事にも復帰しようと頑張っていて、子供は専門学校生の女の子と高校生の男の子がいる。
彼女は言う。夫はそんな私(倒れる前のようには家事がこなせなくなったことや、したいことをしようと出かけたり家で練習をしたりすること)を快く思っていない、と。
ご主人の言い分は「A子は、自分の健康管理に失敗し、こんな状態になり、家族とはいえ夫である自分が仕事のほかにせざるを得ない家事をすることになった。それなのに、それでもまだ、自分がしたいことをしようとしてばかりいる」と。
A子の言い分は、「こんな体になる前は、旦那の家族に関することも十分援助手助けしてきた。こんな体だからこそ、できること、やりたいことをせずにいたら、自分は生きる屍と同じだ」と。
うちの旦那さんに、A子の旦那さんは冷たい?というか理解がないのかなと話したら、A子のことを知っているうちの旦那さん、A子の気持ちもわかる、けど男としてはA子の旦那の気持ちもわかるけどね、とのことだった。
うちの旦那さんは別に女に家事を押し付けたりしないし、女は働かず家事をすべきという考えではないけれど、家族の生活を支える大黒柱の男としては、A子の旦那さんの気持ちもわかるなということのようです。
A子は、うざい夫とは離れてストレスなく好きなように暮らしたいと思っているようですが、就労支援の仕事で得られる時給はなんと150円と(驚)。
片麻痺に限らず、障がいがあっても、いろいろなことに挑戦し、社会と関わり、収入を得ていくことは、もちろんなんら避難されることではない。
でも、家族には家族だからこその複雑な思いもあるのだろう。
また無理しすぎたり、頑張りすぎて体を壊してはそれこそ再起が遠退いてしまうやも知れず、立場立場で思うことは違う訳で、いろいろ難しいな、と考えさせられる私でした。