ナベツネが辞任してから1日たって
様々なブログで様々な見解が聞かれます。
額面通り狂喜乱舞する人も
裏を読んで態度保留の人も
穿ちすぎて暗澹たる見通しの人も
いますね。
本当のところなんて
まったくわかるもんでもないんですが
取りあえず、私なりに
考察してみようかな・・・と。
まず一番初めに言っておきたいのは
ナベツネほどの大物が
たった200万の不正如きで
辞める必要はないということ。
もっといえば
その程度のスキャンダルは
彼の剛腕と権力を持ってすれば
もみ消すことなどたやすい。
よって、彼の辞任を
読売の発表通りに取るのは
あり得ないと言っておきます。
てかこれは、当初から
統一見解といっても良いですよね。
では彼はなぜ辞めたのか。
・・・となると
この突然の辞任劇を
球界再編の動きと
リンクさせないわけには行かない。
ここまでも、まあみなさん同じですね。
問題はここからなんです。
それは、何を睨んで辞めたのか・・・と言うことです。
可能性は大きく二つあります。
可能性その01
「再編の動きからの撤退」
可能性その02
「表舞台からの撤退」
私たちのようなモノには
前者の方が嬉しく
球団経営者にとっては
後者の方が頼もしいと言ったところでしょう。
後者に関しては「院政」を敷く何て言い方を
してらっしゃる方もいます。
まあ、どれだけ言葉を尽くしても
予想や憶測の域は出ませんが
私としては、可能性その01の方だと思っています。
理由は一つ。
読売グループの利益です。
はっきり言って、
このままの形で運動が進んでゆけば
一番損をするのは読売です。
もちろん、他の球団や親会社も
それなりの損は被るでしょうが
やはりその矢面に立つのは読売です。
しかも再編されないと困る他球団と違い
もともと読売としては
1リーグにならなくても
困らないと言う立場がある。
しかも読売は「マスコミ」
民意に背いては生きていけない職業です。
電鉄会社が気に入らないからといって
電車に乗らないと言うわけには行かない。
食品業の全商品を非買運動するというのも
実質的に無理に近い。
デパート業は人気に左右されにくい。
そんな中、いくらナベツネとはいえ
ここまで徹底的に嫌われた人間を
球団の顔として据え続けることは
読売グループとして圧倒的に不利です。
そこで、彼のメンツを壊さず
また大してダメージを受けない形として
今回の「スカウト違反」の辞任劇
となったのではないでしょうか?
「スカウト違反」に関しては
別に発表されずとも皆知っていましたし
ナベツネとしては
部下の不祥事の責任をとってやめる、という
印象としては悪くない辞め方。
まさに花道です。
悪者扱いは覚悟していたモノの
ここまでとは想像できず
個人として困るわけではないから
とっとと身をひいた・・・。
それが真実だと思うなぁ。
院政を敷くと言うことに関しては
ボクはないと思っています。
結構強烈に。
今回の「スカウト違反」に関してですら
たぶん読売の想像以上に
批判の声が寄せられているのだそうです。
そんな中、今まで通りに
ナベツネの意向だとわかるようなことをしては
間違いなく読売は終わる。
民意は今、読売をかなり追いつめている
そう思います。
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「球界再編をあやつっているのは讀賣」だという印象を有耶無耶にするという狙いは厳然としてあると思います。
ただ再編問題はここまできてしまうと
もう讀賣意向をちらつかせなくても他のオーナー意向という表向きでこれまで通り進められると思います。
そう、
「表向き」は
今までだって別に「ナベツネ意向」で進んでいたわけではないのですから。
(誰もがナベツネ意向だと思っているけど、表向きの動きではナベツネは時々の電波発言以外「ウチの意向じゃない」と逃げ道を作ってます)
それに、ナベツネの夏休み中にわざわざパリーグ会長が
わざわざ軽井沢の別荘を訪ねて「今後の相談」を
していたようですからね。
「もうオーナーじゃありませんから」
とあらゆる責任追及の及ばない位置へ逃げ込まれて
しまったという感じがしています。
なので、この件をきっかけに事態が好転するというほど
楽観的には見れずにおります。
それよか堤とか宮内とかあのへんをどーにかしないと…
しかし(もらったカネを使っちゃイカンだろうとは
勿論思いますがw)スケープゴートにされてしまった
一場投手には同情を禁じ得ません。
彼の将来が閉ざされないことを切に願います。
ナベツネ自身は「視聴率が下がっている讀賣戦へのテコ入れ」として1リーグは必要と考えてはいただろうけど、もっと切実に欲していたのは堤・宮内などの連中。そんな連中のために自分が矢面に立って非難にさらされ、「たかが野球」のために讀賣を危機に陥れるのはまっぴらだと。
まだナベツネは世間に正面からケンカ売ってた(とことんなめていたんだろうが)だけましだったかも。ほんとの敵は堤ですわ。20数年オーナー会議に出なかったくせに自分の手は汚さず画策してたんだから。
あと、「うしろぐらい過去をもつ選手へのブラフ」というイタチの最後っ屁の意味を指摘される人もおられ、十分考えられることですが、選手も少々の非難に甘んじる必要はありますが、根本の責任はナベツネ以下の球団側にあるので、振り上げた拳を下げることなく、これを絶好のチャンスとして、完全ウェーバー、年棒抑制、放映権料一括管理など、野球のあるべき姿のための戦いまで一気に進めていってほしいと思います。我々も応援しましょう。
やはりよくわからないと言うのが現状でしょう。
しかし宮内・堤、両氏に関しては
ボクは、これで抑えが効くような気がします。
今まで矢面に立っていたナベツネが消えて
間違いなく二人のどちらかが
先頭に立たなくては行けない今
果たして、批判の矢面に立てるでしょうかね、
この二人が。
ある意味、他のオーナーにとっても
ナベツネは大きな防波堤だった。
それがなくなった今
今までナベツネの後ろに隠れていた連中が
世間の波に耐えられるのかどうか・・・。
疑問だ。
面々ですからね(笑)
すべてのお膳立てが整って
「魔女狩り」をしなくても話が進められる状況に収めてからの
今回の行動…ということでなければいいのですが。