美味しいけど・・私には敷居が高い・・京料理「石楠花」・・ （銀座三越・京料理「石楠花」）

（銀座三越・京料理「石楠花」）

歌舞伎座へ初めて入り、豪華メンバーの歌舞伎を見て感動！
気が大きくなったと思う
また既に２１時を回っていて、これから食事処はよくわからない

デパートの飲食街が２３時まで営業している情報は持っていた
それなら銀座三越へ行こう！

平民が気取っていける場所ではない、それでも小腹を埋める程度の食事を少々取ろう
少量ならちょい高い店でもいいだろう

店の紹介の写真を物色、歌舞伎の後だから和食だよね
京料理という字が目に付いた、よっしゃ・・ここじゃ～

勢いよく暖簾をくぐる
【うん・・】（【　】これは心の声）
【ちょっと雰囲気が違うぞ・・大丈夫かな～】
内心ひやひやで席に着く
コートを預け・・おしぼりをもらい・・メニューを見る・・
【あれ？・・四つしかない・・コースしかないじゃん・・それも高い・・】

『どちらになさいますか？』とウエーター
動揺を見透かされないように気取って
「こちらを四人分お願いします」と一番安いコースを頼む
『申し訳ございません、本日はそのコースは終わりました、こちらとこちらだけになります』
とウエーターは高いほうのコース二つを示す
【え～・・帰ろうかな？】
『どうなさいますか？』とウエーター
「・・・・・」帰れる雰囲気ではない
カウンターの向こうの板さんがこちらを見ている、奥で仲居さんも見ている
【しゃあない、清水の舞台から飛び降りよう】
「わかりました、それではこちらをお願いします」と二番目に高いコースを頼む

しばらく四人で歌舞伎の話をして待つ（思いっきり見栄を張っていると思ってください）
最初の前菜が運ばれてきます
『・・・の・・・です』と仲居さんが説明してくれるが自分には聞き取れなかった
聞き返すのも恥ずかしいので「はい」と一言
そして箸を伸ばす
【おいしい・・おいしいじゃん・・やっぱ違うね】
高いだけあって品数も多い、冷酒も頼んだので飲みながらつぎつぎと食べる

で～も、お客は我々だけ・・
店員さんたちのほうが我々より人数が多い、その店員さんたちがじい～っとこちらを見ているのだ
美味しいけど・・なぜかじっくり味わえない・・酔いもいまいち回らない

最後のデザートが済む・・
勘定をしてもらって・・その額に驚く・・予算をはるかにオーバー・・それも倍以上だ・・

やはり、人間は身の丈に合った生活をせにゃいかん
無理して背伸びしたばっかりに、美味しい料理もいまいち堪能できなかった

高い金額を有効に使えなかった・・

そんな残念で惜し～い、食事でした