《グランシップ伝統芸能シリーズ》
昨日の5月12日にグランシップで開催された
山川静夫さんが歌舞伎を語るイベント
6階の交流ホールは一杯だった(平均年齢は高かったな~)
ゲストがすごかった
歌舞伎役者で人間国宝の澤村田乃助さん
明治とか大正時代の話がぽんぽん飛び出すのには驚いた(ふたりとも80歳だって言ってた)
田乃助さんがしみじみ言っていたのは
相次ぐ重鎮の死
歌舞伎役者は先輩の舞台を見て覚える
そのお手本となるべき彼らの死は歌舞伎界にとって痛手だとのこと
もっとも印象に残った言葉は
気持ちが入っていない演技や台詞は本物じゃあない
その場面をしっかり理解し気持ちを込めて演技しなけりゃいけない
またこんなことも言っていた
自分たちが若いころは上から下まで真っ黒い服を着て、舞台の隅で先輩の演技を見て覚えた
ところが今は舞台へは立ち入り禁止とされてしまっている
あれでは覚えることができない
DVDもあるけど、いまのビデオは中心人物のアップが多い、あれでは周りの役者がその場面で何をしているかどういう動きをしているかが写っていない
中心人物以外を演じる役者には役に立たない
もっともっといろいろな話が聞けた
本当にいい企画だった
このイベントは6月にある歌舞伎「紅葉狩」の宣伝
鬼女を中村扇雀
惟茂を中村錦之助
こちらも楽しみだ
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