それは突然の出来事でした。
ビッタ~ン!!!!!
何が起こったか判らなかった、いきなりすぎて。気持ち良く熟睡していたのに100%目が覚めた。寝返りをうっていた背中に突然の激痛!
振り向くと鬼のような、今までに見た事ない形相の副社長の顔!
自分は何かやらかしたんだろうか?記憶に無い記憶をたどっても思い出せるはずもなく、
隣で寝ている長女をまたぎながら発した第一声
「なんで杉本 彩ばっかり相手してるのよっ!!!」
はっ?何のこと?
?の文字だけが頭を駆け巡る。
「いいかげんにしなさいよっ!ふざけんじゃないわよ!」
そう言い放つと彼女は布団にもぐりこみこっちに顔を向けたまま私に罵声をあびせつづけてる、目はつぶったまま。しばらくすると声は寝息に変わっていた。
多分夢を見ていたのだろうという事をやっと理解した瞬間なんともいえない恐怖は消え去り、変わりに笑いがこみ上げてきた。「いったいどんな夢を・・・」想像しただけでまた笑えた。
翌朝本人に聞いたところ、以外にも憶えていた。叩いたのは憶えてなかったけど。
どうやら杉本彩が家に遊びに来て(なぜ?)私が杉本彩の相手ばかりしていて
副社長そっちのけだったのが気に入らなかったらしい。それにしてもなぜ杉本彩だったのか?特にファンでもないし(まあ魅力的だとはおもうが)、最近話題に出たわけでもないし・・・
夢って不思議ですね。まあ愛されてるってことで前向きに捉えます。
しかし忘れない、あの背中の痛み、そして今でも思い出すあの顔・・・・・