贖いの蓋
(レビ16:14,15)
「彼は雄牛の血を取り,
指で『贖いのふた』の東側に振りかけ,
また指で七たびその血を
『贖いのふた』の前に
振りかけなければならない。
アロンは民のための罪のための
いけにえのやぎをほふり,
その血を垂れ幕の内側に持って入り,
あの雄牛の血にしたように
この血にもして,
それを『贖いのふた』の上と
『贖いのふた』の前に振りかける。」
「贖いのふた」は,
幕屋の至聖所に置かれた
「あかしの箱」のための純金のふたです。
「贖いのふた」は,
「覆う」または「隠す」を意味します。
あかしの箱の中にある十戒の石の板を
覆い隠す役目を持っていました。
神は「贖いのふた」の上に
イスラエルの民に,
神の臨在を現わしました。
幕屋の中,至聖所の「あかしの箱」の
「贖いのふた」は,
大祭司が年に1度,
自分の罪とイスラエルの民の罪のために
いけにえの血を振りかけ,
「贖い」をする所でした。
(レビ16:11‐17)
幕屋の礼拝において,
神が人と会われる中心の場でありました。
そしてこのことは,
イエス・キリストの贖いの型であり,
イエスが十字架上で
御自身の民の罪のためのいけにえとして,
そのいのちを神にささげられたとき,
その贖いは完成したのです。
(ヘブ9:1‐12)
○
(ローマ3:25)
「神は,キリスト・イエスを,
その血による,
また信仰による,なだめの供え物として,
公にお示しになりました。
それは,ご自身の義を現すためです。
というのは,
今までに犯されて来た罪を
神の忍耐をもって
見のがして来られたからです。」
○
(ヘブル9:1-12新改訳)
初めの契約にも礼拝の規定と
地上の聖所とがありました。
幕屋が設けられ,その前部の所には,
燭台と机と供えのパンがありました。
聖所と呼ばれる所です。
また,第二の垂れ幕のうしろには,
至聖所と呼ばれる幕屋が設けられ,
そこには金の香壇と,
全面を金でおおわれた契約の箱があり,
箱の中には,マナの入った金のつぼ,
芽を出したアロンの杖,
契約の二つの板がありました。
また,箱の上には,
贖罪蓋を翼でおおっている
栄光のケルビムがありました。
しかしこれらについては,
今いちいち述べることができません。
さて,これらの物が
以上のように整えられた上で,
前の幕屋には,
祭司たちがいつも入って
礼拝を行うのですが,
第二の幕屋には,
大祭司だけが年に一度だけ入ります。
そのとき,
血を携えずに入るようなことはありません。
その血は,自分のために,
また,民が知らずに犯した
罪のためにささげるものです。
これによって
聖霊は次のことを示しておられます。
すなわち,前の幕屋が存続しているかぎり,
まことの聖所への道は,
まだ明らかにされていないということです。
この幕屋はその当時のための比喩です。
それに従って,
ささげ物といけにえとがささげられますが,
それらは礼拝する者の良心を
完全にすることはできません。
それらは,
ただ食物と飲み物と種々の洗いに
関するもので,
新しい秩序の立てられる時まで課せられた,
からだに関する規定にすぎないからです。
しかしキリストは,
すでに成就したすばらしい事がらの
大祭司として来られ,
手で造った物でない,言い替えれば,
この造られた物とは違った,
さらに偉大な,さらに完全な幕屋を通り,
また,やぎと子牛との血によってではなく,
ご自分の血によって,
ただ一度,まことの聖所に入り,
永遠の贖いを成し遂げられたのです。
☆彡
(レビ16:11-17新改訳)
アロンは自分の罪のための
いけにえの雄牛をささげ,
自分と自分の家族のために贖いをする。
彼は自分の罪のための
いけにえの雄牛をほふる。
主の前の祭壇から,火皿いっぱいの炭火と,
両手いっぱいの粉にした
かおりの高い香とを取り,
垂れ幕の内側に持って入る。
その香を主の前の火にくべ,
香から出る雲があかしの箱の上の
『贖いのふた』をおおうようにする。
彼が死ぬことのないためである。
彼は雄牛の血を取り,
指で『贖いのふた』の東側に振りかけ,
また指で七たびその血を
『贖いのふた』の前に
振りかけなければならない。
アロンは民のための罪のための
いけにえのやぎをほふり,
その血を垂れ幕の内側に持って入り,
あの雄牛の血にしたようにこの血にもして,
それを『贖いのふた』の上と
『贖いのふた』の前に振りかける。
彼はイスラエル人の汚れと,そのそむき,
すなわちそのすべての罪のために,
聖所の贖いをする。
彼らの汚れの中に
彼らとともにある会見の天幕にも,
このようにしなければならない。
彼が贖いをするために聖所に入って,
再び出て来るまで,
だれも会見の天幕の中にいてはならない。
彼は自分と,自分の家族,
それにイスラエルの全集会のために
贖いをする。
2021-08-03