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朝の光(聖書の言葉)

旧約聖書 6 ヨシュア記 

旧約聖書 6 ヨシュア記


著者は伝統的には

ヨシュアと考えられています。


申命記は,

モーセの死によって終わります。


ヨシュア記は,

ヨシュアが後継者として

立てられることから始まります。


そして,ヨシュアの

死ぬまでの20~30年の出来事を

記しています。


ヨシュア記の意義は私たちに,

ヨハネ16:33の箇所によって

教えてくれます。




イエス・キリストは世に勝っています。

(ヨハネ16:33)
「これらのことを
あなたがたに話したのは,
わたしにあって
平安を得るためである。
あなたがたは,
この世ではなやみがある。
しかし,勇気を出しなさい。
わたしはすでに世に勝っている」。




「強くあれ。雄々しくあれ。」

(ヨシュア1:2)
「わたしのしもべモーセは死んだ。
今,あなたとこのすべての民は立って,
このヨルダン川を渡り,
わたしがイスラエルの人々に
与えようとしている地に行け。」


(ヨシュア1:6)
「強くあれ。雄々しくあれ。
わたしが彼らに与えると
その先祖たちに誓った地を,
あなたは,
この民に継がせ
なければならないからだ。」


ヨシュア記は,

モーセの後継者ヨシュアが,

モーセの死後,

イスラエルの民を率いて

約束の地カナンに攻め入ります。


その地を征服し,

それを12の部族に分けます。


神がヨシュアに命じられたことが,

ヨシュア記の中心的主題です。


ヨシュアは,民を約束の地に導く,

キリストの型です。


ヘブル語のヨシュアとは,

ギリシャ語ではイエスです。



♪  「新しき地に」  

(新聖歌398)

「新しき地に 踏み出(い)だす

心に備え ありや見よ

ヨシュアのごとく われも言わん

『わが家とわれは 主に仕えん』」








エリコを探る,ラハブ

(ヨシュア2:17-20 口語訳)

「ふたりの人は彼女に言った,
『あなたが
われわれに誓わせた
この誓いについて,
われわれは罪を犯しません。
われわれがこの地に討ち入る時,
わたしたちをつりおろした窓に,
この赤い糸のひもを結びつけ,
またあなたの父母,兄弟,
およびあなたの父の家族を
みなあなたの家に集めなさい。
ひとりでも家の戸口から外へ出て,
血を流されることがあれば,
その責めは
その人自身のこうべに帰すでしょう。
われわれに罪はありません。
しかしあなたの家の中にいる人に
手をかけて血を流すことがあれば,
その責めは
われわれのこうべに帰すでしょう。
またあなたが,
われわれのこのことを
他に漏らすならば,
あなたがわれわれに誓わせた
誓いについては,
われわれに罪はありません。』」


ヨシュアはエリコを探るために

二人の斥侯を送り出します。


エリコのラハブが

この二人をかくまいます。


エリコを占領したのち,

ヨシュアはこのラハブの家族を救います。


(ヘブル11:31)
「信仰によって,
遊女ラハブは,
探りにきた者たちを
おだやかに迎えたので,
不従順な者どもと一緒に
滅びることはなかった。」


(ヤコブ2:25)
「同じように,
かの遊女ラハブでさえも,
使者たちをもてなし,
彼らを別な道から送り出した時,
行いによって
義とされたではないか。」




ヨルダン川を渡る

(ヨシュア3:17)
「主の契約の箱をかつぐ祭司たちが
ヨルダン川の真中のかわいた地に
しっかりと立つうちに,
イスラエル全体は,
かわいた地を通り,
ついに民は
すべてヨルダン川を
渡り終わった。」



ヨシュアの軍隊は,

契約の箱を運んで,

ヨルダン川を渡ります。


約束の地に入ることは,

主の業であることを示しています。


神は,ヨシュアを

モーセの後継者とします。


実際にヨルダン川を渡る奇跡によって,

ヨシュアは大いなる者とされます。


☆彡

(ヨシュア3:14-17)
「民がヨルダン川を渡るために,
天幕を発ったとき,
契約の箱をかつぐ祭司たちは
民の先頭にいた。
箱をかつぐ者がヨルダン川まで来て,
箱をかつぐ祭司たちの足が
水ぎわに浸ったとき,
・・ヨルダン川は刈り入れの間中,
岸いっぱいにあふれるのだが・・
上から流れ下る水はつっ立って,
はるかかなたのツァレタンのそばにある
町アダムのところで,
せきをなして立ち,アラバの海,
すなわち塩の海のほうに流れ下る水は
完全にせきとめられた。
民はエリコに面するところを渡った。
主の契約の箱をかつぐ祭司たちが
ヨルダン川の真中のかわいた地に
しっかりと立つうちに,
イスラエル全体は,かわいた地を通り,
ついに民は
すべてヨルダン川を渡り終わった。」





主の軍の将

(ヨシュア5:13-15口語訳)
「ヨシュアがエリコの近くにいたとき,
目を上げて見ると,
ひとりの人が抜き身のつるぎを手に持ち,
こちらに向かって立っていたので,
ヨシュアは
その人のところへ行って言った,
『あなたはわれわれを助けるのですか。
それとも
われわれの敵を助けるのですか』。
彼は言った,
『いや,わたしは主の軍勢の将として
今きたのだ』。
ヨシュアは地にひれ伏し拝して言った,
『わが主は何をしもべに
告げようとされるのですか』。
すると主の軍勢の将はヨシュアに言った,
『あなたの足のくつを脱ぎなさい。
あなたが立っている所は
聖なる所である』。
ヨシュアはそのようにした。」


神は,ヨシュアが

ヨルダン川を渡ったところで,

「主の軍勢の将」を送ってきました。





エリコの戦い

(ヨシュア6:20-21)
「そこで,民はときの声をあげ,
祭司たちは角笛を吹き鳴らした。
民が角笛の音を聞いて,
大声でときの声をあげるや,
城壁がくずれ落ちた。
そこで民はひとり残らず,
まっすぐ町へ上って行き,
その町を攻め取った。
彼らは町にあるものは,
男も女も,若い者も年寄りも,
また牛,羊,ろばも,
すべて剣の刃で聖絶した。」


神は,ヨシュアがエリコの町を

攻略するのを助けるために,

エリコの城壁を破壊されました。


(ヨシュア6:1-5)
「エリコは,イスラエル人の前に,
城門を堅く閉ざして,
だれひとり出入りする者がなかった。
主はヨシュアに仰せられた。
『見よ。わたしはエリコとその王,
および勇士たちを,
あなたの手に渡した。
あなたがた戦士はすべて,
町のまわりを回れ。
町の周囲を一度回り,
六日,そのようにせよ。
七人の祭司たちが,
七つの雄羊の角笛を持って,
箱の前を行き,
七日目には,七度町を回り,
祭司たちは
角笛を吹き鳴らさなければならない。
祭司たちが雄羊の角笛を
長く吹き鳴らし,
あなたがたがその角笛の音を
聞いたなら,
民はみな,
大声でときの声をあげなければならない。
町の城壁がくずれ落ちたなら,
民はおのおのまっすぐ
上って行かなければならない。』」



♪ 「ジェリコの戦い」

「ヨシュアは戦うジェリコ 

ジェリコ ジェリコー♪ 

ギデオンの王者よりもサウル王よりも 

ヨシュアは素晴らしい♪ 

おぉぉ 

兵士よラッパを吹き鳴らせ 

城は崩れた♪ 」






アカンの罪

(ヨシュア7:19)
「そこで,ヨシュアはアカンに言った。
『わが子よ。イスラエルの神,
主に栄光を帰し,
主に告白しなさい。
あなたが何をしたのか
私に告げなさい。
私に隠してはいけない。』」


アカンが聖絶の品に,手を出します。

アカン自身が聖絶されます。


☆彡

(ヨシュア7:1-19)
「しかしイスラエルの子らは,
聖絶のもののことで罪を犯し,
ユダ部族のゼラフの子
ザブディの子である
カルミの子アカンが,
聖絶のもののいくらかを取った。
そこで,主の怒りはイスラエル人に
向かって燃え上がった。
シュアはエリコから人々をベテルの東,
ベテ・アベンの近くにある
アイに遣わすとき,
その人々に次のように言った。
『上って行って,
あの地を偵察して来なさい。』
そこで,人々は上って行って,
アイを偵察した。
彼らはヨシュアのもとに
帰って来て言った。
「民を全部行かせないでください。
二,三千人ぐらいを上らせて,
アイを打たせるといいでしょう。
彼らはわずかなのですから,
民を全部やって,
骨折らせるようなことは
しないでください。」
そこで,民のうち,
およそ三千人がそこに上ったが,
彼らはアイの人々の前から逃げた。
アイの人々は,
彼らの中の約三十六人を打ち殺し,
彼らを門の前からシェバリムまで追って,
下り坂で彼らを打ったので,
民の心がしなえ,
水のようになった。
ヨシュアは着物を裂き,
イスラエルの長老たちといっしょに,
主の箱の前で,夕方まで地にひれ伏し,
自分たちの頭にちりをかぶった。
ヨシュアは言った。
「ああ,神,主よ。
あなたはどうしてこの民に
ヨルダン川をあくまでも渡らせて,
私たちをエモリ人の手に渡して,
滅ぼそうとされるのですか。
私たちは心を決めて
ヨルダン川の向こう側に
居残ればよかったのです。
ああ,主よ。
イスラエルが敵の前に
背を見せた今となっては,
何を申し上げることができましょう。
カナン人や,この地の住民がみな,
これを聞いて,私たちを攻め囲み,
私たちの名を
地から断ってしまうでしょう。
あなたは,
あなたの大いなる御名のために
何をなさろうとするのですか。」
主はヨシュアに仰せられた。
「立て。あなたはどうして
そのようにひれ伏しているのか。
スラエルは罪を犯した。
現に,彼らは,
わたしが彼らに命じた
わたしの契約を破り,
聖絶のものの中から取り,
盗み,偽って,
それを自分たちのものの中に
入れさえした。
だから,
イスラエル人は敵の前に
立つことができず,
敵に背を見せたのだ。
彼らが聖絶のものとなったからである。
あなたがたのうちから,
その聖絶のものを
一掃してしまわないなら,
わたしはもはや
あなたがたとともにはいない。
立て。民をきよめよ。
そして言え。
あなたがたは,
あすのために身をきよめなさい。
イスラエルの神,
主がこう仰せられるからだ。
『イスラエルよ。あなたのうちに,
聖絶のものがある。
あなたがたがその聖絶のものを,
あなたがたのうちから除き去るまで,
敵の前に立つことはできない。
あしたの朝,
あなたがたは部族ごとに
進み出なければならない。
主がくじで取り分ける部族は,
氏族ごとに進みいで,
主が取り分ける氏族は,
家族ごとに進みいで,
主が取り分ける家族は,
男ひとりひとり
進み出なければならない。
その聖絶のものを持っている者が
取り分けられたなら,
その者は,所有物全部といっしょに,
火で焼かれなければならない。
彼が主の契約を破り,
イスラエルの中で
恥辱になることをしたからである。』」
そこで,ヨシュアは翌朝早く,
イスラエルを部族ごとに進み出させた。
するとユダの部族が
くじで取り分けられた。
ユダの氏族を進み出させると,
ゼラフ人の氏族が取られた。
ゼラフ人の氏族を
男ひとりひとり進み出させると,
ザブディが取られた。
ザブディの家族を
男ひとりひとり進み出させると,
ユダの部族のゼラフの子
ザブディの子カルミの子の
アカンが取られた。
そこで,ヨシュアはアカンに言った。
『わが子よ。
イスラエルの神,
主に栄光を帰し,主に告白しなさい。
あなたが何をしたのか私に告げなさい。
私に隠してはいけない。』






占領地

カナンを征服し終わる

(ヨシュア11:23)
「こうしてヨシュアは,
その地をことごとく取った。
すべて主が
モーセに告げたとおりであった。
ヨシュアはこの地を,
イスラエルの部族の
割り当てにしたがって,
相続地として
イスラエルに分け与えた。
その地に戦争はやんだ。」


☆彡

(ヨシュア11:16-23)
「こうして,ヨシュアはこの地のすべて,
すなわち山地,ネゲブの全地域,
ゴシェンの全土,
低地,アラバ,
およびイスラエルの山地と低地を取り,
セイルへ上って行くハラク山から,
ヘルモン山のふもとのレバノンの谷にある
バアル・ガドまでを取った。
また,それらの王をことごとく捕えて,
彼らを打って,殺した。
ヨシュアは,
これらすべての王たちと長い間戦った。
ギブオンの住民ヒビ人を除いては,
イスラエル人と和を
講じた町は一つもなかった。
彼らは戦って,すべてのものを取った。
彼らの心をかたくなにし,
イスラエルを迎えて戦わせたのは,
主から出たことであり,
それは主が彼らを容赦なく
聖絶するためであった。
まさに,主がモーセに命じたとおりに
彼らを一掃するためであった。
そのとき,ヨシュアは行って,
アナク人を,山地,ヘブロン,デビル,
アナブ,ユダのすべての山地,
イスラエルのすべての山地から断ち,
彼らをその町々とともに聖絶した。
それでイスラエル人の地には,
アナク人がいなくなった。
ただガザ,ガテ,アシュドデに
わずかの者が残っていた。
こうしてヨシュアは,
その地をことごとく取った。
すべて主が
モーセに告げたとおりであった。
ヨシュアはこの地を,
イスラエルの部族の
割り当てにしたがって,
相続地としてイスラエルに分け与えた。
その地に戦争はやんだ。」





ヨシュア記の神学は

信仰者の成功の神学と言われます。


士師記は失敗者の神学と言えます。


ヨシュアの告別説教


(ヨシュア23:10)
「あなたがたのひとりだけで
千人を追うことができる。
あなたがたの神,主ご自身が,
あなたがたに約束したとおり,
あなたがたのために
戦われるからである。」





シケム会議

(ヨシュア24:14)
「民はヨシュアに言った。
『私たちは私たちの神,
主に仕え,
主の御声に聞き従います。』」


 シェケムでの契約

(ヨシュア24:1-28)

ヨシュアはこの世を去るに当り,

2度目の遺言をします。

しかし単に回顧し

告別の辞を述べるのではありません。

ヨシュア亡き後,

民イスラエルが

神ヤハウェに対して誠実であるよう

彼らを決断の場に立たせます。

これがシェケムでの契約更新です。



☆彡


ヨシュアの率いるイスラエルの民は,

まず都市国家エリコを攻略します。


契約の箱を

担いで城壁の周りを七回まわると,

エリコの城壁は崩れ落ちました。


次にアイの町も攻略したあと,

シケムの地に祭壇を築いて,


十二部族の代表が

主なる神への服従を誓い,

宗教同盟を成立させます

(シケムの誓い)。


ヨシュアは

カナンの地をつぎつぎ平定したあと,

十二部族ごとに

それぞれ土地を分け与えました。


定着農耕の時代の始まりです。




私と私の家とは,主に仕える

(ヨシュア24:15)
「もしも主に仕えることが
あなたがたの気に入らないなら,
川の向こうにいた
あなたがたの先祖たちが
仕えた神々でも,
今あなたがたが住んでいる地の
エモリ人の神々でも,
あなたがたが仕えようと思うものを,
どれでも,きょう選ぶがよい。
私と私の家とは,主に仕える。」



新聖歌398

「新しき地に 踏み出(い)だす

心に備え ありや見よ

ヨシュアのごとく われも言わん

『わが家とわれは 主に仕えん』」




2019-07-24

2022-08-28 改定

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