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朝の光(聖書の言葉)

旧約聖書 4 出エジプト記 

旧約聖書 4 出エジプト記



神の計画

 

(出エジプト1:8)

「さて,

ヨセフのことを知らない新しい王が

エジプトに起こった。」

 

イスラエルの危機に際し,

神が働かれます。


☆彡

 

(出エジプト1:8-12)

「さて,ヨセフのことを知らない

新しい王がエジプトに起こった。

彼は民に言った。

『見よ。イスラエルの民は,

われわれよりも多く,また強い。

さあ,彼らを賢く取り扱おう。

彼らが多くなり,

いざ戦いというときに,

敵側についてわれわれと戦い,

この地から出て行くといけないから。』

そこで,彼らを苦役で苦しめるために,

彼らの上に労務の係長を置き,

パロのために

倉庫の町ピトムとラメセスを建てた。

しかし苦しめれば苦しめるほど,

この民はますますふえ広がったので,

人々はイスラエル人を恐れた。」



創世記では,アブラハムを選び,

生まれ故郷のウルから,

召し出しカナンの地を与えます。

 

次に,出エジプト記では,

神はモーセを指導者として,

エジプトで奴隷となっていた

イスラエルの民を救い出し,

カナンの地に導きます。

 

偶像崇拝の地エジプトで

奴隷であったイスラエルの民を

救い出し,

カナンの地に導くことが

神の計画でした。

 

 ○

  

モーセの誕生

 

(出エジプト2:10)

「その子が大きくなったとき,

女はその子を

パロの娘のもとに連れて行った。

その子は王女の息子になった。

彼女はその子をモーセと名づけた。

彼女は,

『水の中から,

私がこの子を引き出したのです。』

と言ったからである。」

 

 モーセは,

「引き出す」のことばから出ています。

 

それは,

パロの娘がナイル川からモーセを

引き出したところから来ました。

 

モーセの誕生は

暗闇の中の光のように,

イスラエルの民に光がさす,

新しい時代をもたらす者となります。

 

 

燃える柴

 

(出エジプト3:2)

「すると主の使いが彼に,

現われた。

柴の中の火の炎の中であった。

よく見ると,

火で燃えていたのに

柴は焼け尽きなかった。」

 

神は燃える柴の炎として現れます。

 

ここで,

モーセへの召命の言葉が語られ,

モーセはそれに応答します。

 

「主の使い」は,

通常の御使いとはちがいます。

 

「主の使い」と神自身とは混ざり合い,

区別を付けることは

出来なくなっています。

 

「火の炎」は神の臨在を示しています。

 

このとき,

神はモーセに

「わたしは必ずあなたと共にいる」

 

また,

「わたしはある。

わたしはあるという者だ」

と言われました。

 

 

 ♪ 「御神の炎よ」(新聖歌413)

 

「御神の炎よ わが内に燃えて

かぜをば焼きり 自由の身とせよ

燃えよ燃えよ 罪汚れの 

少しもなきまで

燃えよ燃えよ 御神の炎よ」

 

 

モーセの召し


(出エジプト3:10-14)

「今,行きなさい。

わたしはあなたを

ファラオのもとに遣わす。

わが民イスラエルの人々を

エジプトから連れ出すのだ。」

モーセは神に言った。

「わたしは何者でしょう。

どうして,ファラオのもとに行き,

しかもイスラエルの人々を

エジプトから

導き出さねばならないのですか。」

神は言われた。

「わたしは必ずあなたと共にいる。

このことこそ,

わたしがあなたを遣わすしるしである。

あなたが民を

エジプトから導き出したとき,

あなたたちはこの山で神に仕える。」

モーセは神に尋ねた。

「わたしは,今,

イスラエルの人々のところへ参ります。

彼らに,

『あなたたちの先祖の神が,

わたしをここに遣わされたのです』

と言えば,

彼らは,

『その名は一体何か』と

問うにちがいありません。

彼らに何と答えるべきでしょうか。」

神はモーセに,

「わたしはある。

わたしはあるという者だ」と言われ,

また,

「イスラエルの人々に

こう言うがよい。

『わたしはある』という方が

わたしをあなたたちに

遣わされたのだと。」

 

 

 

 

過越しの羊

 

(出エジプト12:23)

「かもいと二本の門柱にある血を

ご覧になれば,

主はその戸口を過ぎ越され,

滅ぼす者が

あなたがたの家にはいって,

打つことがないようにされる。」

 

小羊,門柱につけた血,

初子の死,敵国よりの救出は,

イエス・キリストの救いを

表しています。

 

 過ぎ越しの羊であるキリスト,

敵対する世からと罪の奴隷からの

イエスの血による

救出の壮大な救出の象徴として,

神が計画したものです。

 

わたしたちは,

イエスの十字架の血によって,

最後の審判の裁きを

逃れることが出来ます。

 

これは,イエス・キリストが

信じる者の罪の代わりを

負って下さったからです。

 

 

(1コリント5:7)

「新しい粉のかたまりの

ままでいるために,

古いパン種を取り除きなさい。

あなたがたは

パン種のないものだからです。

私たちの過越の小羊キリストが,

すでにほふられたからです。」

 

 

(出エジプト12:21-24)

「そこで,

モーセはイスラエルの長老たちを

みな呼び寄せて言った。

『あなた方の家族のために羊を,

ためらうことなく,取り,

過越のいけにえとしてほふりなさい。

ヒソプの一束を取って,

鉢の中の血に浸し,

その鉢の中の血をかもいと

二本の門柱につけなさい。

朝まで,

だれも家の戸口から

外に出てはならない。

主がエジプトを

打つために行き巡られ,

かもいと二本の門柱にある

血をご覧になれば,

主はその戸口を過ぎ越され,

滅ぼす者が

あなたがたの家にはいって,

打つことがないようにされる。

あなたがたはこのことを,

あなたとあなたの子孫のための

おきてとして,

永遠に守りなさい。』」

 

 

イエス・キリストも

弟子たちと過ぎ越しの食事をしました。

 

(ルカ22:7-13)

「過越の小羊のほふられる,

種なしパンの日が来た。

イエスは,こう言って

ペテロとヨハネを遣わされた。

『わたしたちの過越の食事が

できるように,

準備をしに行きなさい。』

彼らはイエスに言った。

『どこに準備しましょうか。』

イエスは言われた。

『町にはいると,

水がめを運んでいる男に会うから,

その人がはいる家まで

ついて行きなさい。

そして,その家の主人に,

『弟子たちといっしょに

過越の食事をする客間はどこか,

と先生があなたに言っておられる。』

と言いなさい。

すると主人は,

席が整っている二階の大広間を

見せてくれます。

そこで準備をしなさい。』

彼らが出かけて見ると,

イエスの言われたとおりであった。

それで,

彼らは過越の食事の用意をした。」

 

 

雲の柱,火の柱

 

(出エジプト13:21,22)

「主は,昼は,

途上の彼らを導くため,

雲の柱の中に,

夜は,彼らを照らすため,

火の柱の中にいて,

彼らの前を進まれた。

彼らが昼も夜も進んで

行くためであった。

昼はこの雲の柱,

夜はこの火の柱が

民の前から離れなかった。」

 

この旅を導くのは,神でした。

 

「雲の柱」,「火の柱」は,

主の臨在を示しています。

 

「雲の柱」「火の柱」による導きは,

 

超自然的でありつつ

人格的な神の導きであることを

示しています。

 

イスラエルは,

この神の導きによって,

危険な荒野の旅に踏み出すことは

出来ました。

 

 

 

 

紅海を渡る

 

(出エジプト14:21-25)

「そのとき,

モーセが手を海の上に差し伸ばすと,

主は一晩中強い東風で海を退かせ,

海を陸地とされた。

それで水は分かれた。

そこで,

イスラエル人は

海の真中のかわいた地を,

進んで行った。

水は彼らのために右と左で壁となった。

エジプト人は追いかけて来て,

パロの馬も戦車も騎兵も,

みな彼らのあとから

海の中にはいって行った。

朝の見張りのころ,

主は火と雲の柱のうちから

エジプトの陣営を見おろし,

エジプトの陣営をかき乱された。

その戦車の車輪をはずして,

進むのを困難にされた。

それでエジプト人は言った。

『イスラエル人の前から逃げよう。

主が彼らのために,

エジプトと戦って

おられるのだから。』」

 

イスラエルの歴史の中で,

最も大きな奇跡が起きたときです。

 

神は「強い東風」を用いて,

海を干上がらせました。

(出エジプト14:21)

 

水が「せきのように,まっすぐに立ち」

 

垂直に「右と左で壁となった」のです。


(出エジプト14:21,15:8)

 

このあと,海水が戻ります。

 

イスラエルの民を救い,

エジプト軍を滅ぼしました。

 

神の直接的な奇跡の業でした。

 

 

(1コリント10:1-4)

「そこで,兄弟たち。

私はあなたがたにぜひ

次のことを知ってもらいたいのです。

私たちの先祖はみな,

雲の下におり,

みな海を通って行きました。

そしてみな,雲と海とで,

モーセにつくバプテスマを受け,

みな同じ御霊の食べ物を食べ,

みな同じ御霊の飲み物を飲みました。

というのは,

彼らについて来た御霊の岩から

飲んだからです。

その岩とはキリストです。」

 

 

(ヘブル11:29)

「信仰によって,彼らは,

かわいた陸地を行くのと同様に

紅海を渡りました。

エジプト人は,

同じようにしようとしましたが,

のみこまれてしまいました。」


 

♪ 「エジプトに住める」

  (聖歌533)

 

1.エジプトに住める我が民の

苦しみ叫びを聞かざるか,

※行けモーセ,

パロに告げよ 我が民さらせよと

 

2.エジプトを出でて我が民を

約束の地へと引き至れ  

※繰り返し

 

3.心を硬くし聞かざれば

災い来ると語るべし  

※繰り返し

 

4.奴隷にせらせし同胞(はらから)

の苦しみうめくを聞かざるか 

いざ行け救い出せ とくとく同朋を




 


 

天からのパン

 

(出16:4,5 口語訳)

「そのとき主はモーセに言われた,

『見よ,わたしはあなたがたのために,

天からパンを降らせよう。

民は出て日々の分を

日ごとに集めなければならない。

こうして彼らがわたしの律法に

従うかどうかを試みよう。

六日目には,

彼らが取り入れたものを調理すると,

それは日ごとに集めるものの

二倍あるであろう。』」

 

イエスは,

この荒野における

「天からのパン」(マナと呼ばれる)

の出来事にふれながら,

次のように話されました。

 

(ヨハネ6:26-35)

「わたしがいのちのパンです。

わたしに来る者は

決して飢えることがなく,

わたしを信じる者はどんなときにも,

決して渇くことがありません」

 

天からのパン(マナ)は,

イスラエルの民には

神から与えられたパンであり,

「いのちのパン」の原型で

あったのです。

 

 

十戒を受ける

 

(出エジプト20:18,19)

「民はみな,雷と,いなずま,

角笛の音と,煙る山を目撃した。

民は見て,たじろぎ,

遠く離れて立った。

彼らはモーセに言った。

『どうか,私たちに話してください。

私たちは聞き従います。

しかし,

神が私たちに

お話しにならないように。

私たちが死ぬといけませんから。』」

 

 神はモーセを用いて,

イスラエルの民をエジプトから

解放されます。

 

イスラエルの民は,

葦の海をわたり,

その後シナイ山で十戒を受けます。

 

この十戒によって,

イスラエル民族は

新しい民族とされます。

 

十戒の中心は,

唯一の神への信仰です。

 

過越と紅海(葦の海)の出来事は

贖いを表し,

シナイ山とモアブの野での律法の

付与と更新は聖別を表わしています。

 

○ 

 

十戒の内容は次の通りです。

 

わたしはあなたの主なる神である。

1.あなたにはわたしのほかに

    神があってはならない。

2.あなたはいかなる偽も

    作ってはならない

3.あなたの神,主の名を

    みだりに唱えてはならない。

4.主の日を心にとどめ,

    これを聖とせよ。

5.あなたの父母を敬え。

6.殺してはならない。

7.姦淫してはならない。

8.盗んではならない。

9.隣人に関して

    偽証してはならない。

10.隣人の財産を欲してはならない。

 

 

神は,イスラエルの民を十戒によって,

導こうとしました。

 

イエス・キリストは山上の説教の中で,

十戒の説明をし,

人々の生きる道を示しました。

 

イエス・キリストは,

そこでは次のように言います。

 

(マタイ5:48)

「だから,あなたがたは,

天の父が完全なように,

完全でありなさい。」

 

 

 

 

幕屋

 

(出エジプト25:8,9)

「彼らがわたしのために

聖所を造るなら,

わたしは彼らの中に住む。

幕屋の型と幕屋の

すべての用具の型とを,

わたしがあなたに示すのと

全く同じように

作らなければならない。」

 

 

神がモーセに幕屋を

造るように命じます。

 

幕屋とは,

神が人と出会う会見の天幕です。

 

幕屋は神が住む場所でした。

 

幕屋で礼拝し,犠牲をささげ,

罪の処理をする場所です。

 

幕屋には,

神との契約である十戒が

治めてありました。

 

幕屋の器は,

天にあるものにかたどったものでした。

 

 

(ヘブル9:23)

「ですから,

天にあるものにかたどったものは,

これらのものによって

きよめられる必要がありました。

しかし天にあるもの自体は,

これよりもさらにすぐれたいけにえで,

きよめられなければなりません。」

 

 

幕屋は,

キリストとキリストの贖罪を

予表しています。

 

 

(ヘブル9:24)

「キリストは,

本物の模型にすぎない,

手で造った聖所には

いられたのではなく,

天そのものにはいられたのです。

そして,今,

私たちのために神の御前に

現われてくださるのです。」

 

 

 

 

幕屋は神のいるところですが,

のちに神殿,神の宮となります。

 

それは,イエス御自身であり,

イエスを信じる者が神の宮となります。

 

 

モーセは,

預言者としてイエスの型でした。

 

出エジプトは救いの型です。


過越しの贖い,紅海の脱出,十戒,

荒野の生活,カナンに入っていく歴史は,

イエスによる救いの型です。

 

 

 



 
創世記では,アブラハムを選び,

生まれ故郷のウルから,

召し出しカナンの地を与えます。
 
次に,出エジプト記では,

神はモーセを指導者として,
 
エジプトで奴隷となっていた

イスラエルの民を救い出し,

カナンの地に導きます。
 
 偶像崇拝の地エジプトから

イスラエルの民を救い出し,

カナンの地に導くことが

神の計画でした。



 2018-02-24

2022-08-28 改定

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