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朝の光(聖書の言葉)

1サムエル記 1 解説   2020.8.29

1サムエル記   









ハンナの祈り

(1サムエル1:20)

「日が改まって,
ハンナはみごもり,
男の子を産んだ。
そして
『私がこの子を主に願ったから。』
と言って,
その名をサムエルと呼んだ。」


ハンナは,現実のつらさのために,

祈りました。


わたしたちが置かれている人生を,

主の前にひざまずき,

みことばを開き,祈り,

進む道を示され,

従がうことが最も大切なことだと

この箇所はおしえています。


ハンナは,神への信仰と祈りによって,

素晴らしい生涯を送りました。




ハンナの賛美


(1サムエル2:1,2)

「ハンナは祈って言った。
『私の心は主を誇り,
私の角は主によって
高く上がります。
私の口は敵に向かって
大きく開きます。
私はあなたの救いを喜ぶからです。
主のように聖なる方はありません。
あなたに並ぶ者はないからです。
私たちの神のような
岩はありません。』」





主よ,語り給え


(1サムエル3:10)

「主はきて立ち,
前のように,
『サムエルよ,
サムエルよ』
と呼ばれたので,
サムエルは言った,
『しもべは聞きます。
お話しください。』」


「しもべは聞きます。

お話しください」

という言葉は,

神の言葉を聞く姿勢であり,

神の呼びかけに応答する祈りの姿です。


このサムエルの謙虚な

サムエルの祈りを通て

新しいイスラエルの歴史が始まります。





サムエルが成長する


(1サムエル3:19)

「サムエルは成長した。
主は彼とともにおられ,
彼のことばを
一つも地に落とされなかった。」




神の箱,奪われる


(1サムエル4:3)

「民が陣営に戻って来たとき,
イスラエルの長老たちは言った。
『なぜ主は,きょう,
ペリシテ人の前で
われわれを打ったのだろう。
シロから主の契約の箱を
われわれのところに持って来よう。
そうすれば,
それがわれわれの真ん中に来て,
われわれを敵の手から救おう。』」




サムエル,イスラエルを指導


(1サムエル7:3)

「そのころ,
サムエルは
イスラエルの全家に
次のように言った。
『もし,
あなたがたが
心を尽くして主に帰り,
あなたがたの間から
外国の神々や
アシュタロテを取り除き,
心を主に向け,
主にのみ仕えるなら,
主はあなたがたを
ペリシテ人の手から
救い出されます。』」


サムエルは預言者として,

また士師(さばきつかさ)として,

イスラエルの民に

神の道に立ちかえるように指導します。


サムエルはイスラエルの民を,

祈りと神の言葉と霊的な力によって,

政治をします。


神はサムエルを用いて

イスラエルを一人の王のもとに

統一させます。




ペリシテの攻撃


(1サムエル7:9,10)

「そこでサムエルは
乳を飲む小羊一頭をとり,
これを全き燔祭として
主にささげた。
そしてサムエルは
イスラエルのために
主に叫んだので,
主はこれに答えられた。
サムエルが燔祭をささげていた時,
ペリシテびとは
イスラエルと戦おうとして
近づいてきた。
しかし主はその日,
大いなる雷を
ペリシテびとの上にとどろかせて,
彼らを乱されたので,
彼らはイスラエルびとの前に
敗れて逃げた。」


サムエルが

ペリシテの攻撃に勝利します。


勝利を記念して,

サムエルはエベネゼル(助けの石)を

据えました。


(1サムエル7:12)

「その時サムエルは
一つの石をとって
ミヅパとエシャナの間にすえ,
『主は今に至るまで
われわれを助けられた』
と言って,
その名をエベネゼルと名づけた。」







王を立てる


(1サムエル8:6,7口語訳)

「彼らが,
『われわれをさばく王を,
われわれに与えよ』
と言うのを聞いて,
サムエルは喜ばなかった。
そしてサムエルが主に祈ると,
主はサムエルに言われた,
『民が,
すべてあなたに言う所の声に
聞き従いなさい。
彼らが捨てるのはあなたではなく,
わたしを捨てて,
彼らの上にわたしが
王であることを
認めないのである。』」


エリの子たちの問題により,

民の信仰は堕落します。


神御自身が王であるはずの民が,

この世の民と同じことを

言いだしました。


イスラエルの民は,

王を求めたのです。


サムエルは悪だと映りましたが,

受け入れます。


そして,民の声を聞き,王を立てます。

サウル王です。


後に王の王が生まれます。


それが,

イエス・キリストの誕生となります。






サウルが油注がれる


(1サムエル10:1口語訳)

「その時
サムエルは油のびんを取って,
サウルの頭に注ぎ,
彼に口づけして言った,
『主はあなたに油を注いで,
その民イスラエルの君と
されたではありませんか。
あなたは主の民を治め,
周囲の敵の手から
彼らを救わなければならない。
主があなたに油を注いで,
その嗣業の君とされたことの,
しるしは次のとおりです。』」


サムエルは,

サウルに主の霊が降りた

ことを告げます。


(1サムエル10:6,7)

「その時,
主の霊があなたの上にも
はげしく下って,
あなたは彼らと一緒に預言し,
変って新しい人となるでしょう。
これらのしるしが,
あなたの身に起ったならば,
あなたは手当りしだいに
なんでもしなさい。
神があなたと一緒に
おられるからです。」






預言をするサウル


(1サムエル10:10)

「ギブアに入ると,
預言者の一団が彼を迎え,
神の霊が彼に激しく降り,
サウルは彼らのただ中で
預言する状態になった。」



(1サムエル10:10-13)

「彼らがそこ,ギブアに着くと,
なんと,
預言者の一団が彼に出会い,
神の霊が彼の上に激しく下った。
それで彼も彼らの間で預言を始めた。
以前からサウルを知っている者みなが,
彼が預言者たちといっしょに
預言しているのを見た。
民は互いに言った。
『キシュの息子は,
いったいどうしたことか。
サウルもまた,
預言者のひとりなのか。』
そこにいたひとりも,
これに応じて,
『彼らの父はだれだろう』
と言った。
こういうわけで,
『サウルもまた,
預言者のひとりなのか』
ということが,
ことわざになった。
サウルは預言することを終えて,
高き所に行った。」





王権創設宣言


(1サムエル11:15口語訳)

「こうして
民はみなギルガルへ行って,
その所で主の前にサウルを王とし,
酬恩祭を主の前にささげ,
サウルとイスラエルの人々は皆,
その所で大いに祝った。」




祈りの人サムエル


(1サムエル12:23)

「私もまた,
あなたがたのために
祈るのをやめて
主に罪を犯すことなど,
とてもできない。
私はあなたがたに,
よい正しい道を教えよう。」


(サムエルの生涯,まとめ)

サムエルは祈りの人でした。


サムエルは,

敬虔な女性ハンナの祈りによって

生まれます。


幼年時代は,

シロの祭司エリの元で過ごします。


エリの死後は

イスラエルの霊的な指導者となり

ミツパで人々を裁きます。


当時イスラエルの民は,

ペリシテの圧迫を受け,

王政を望みました。


そのため,

サムエルはサウルを王として,

イスラエルの王政を確立しました。


サウルの不従順の罪が

明らかになると,

ダビデに油を注いで王とします。


(1サムエル12:20-25)

「サムエルは民に言った。
『恐れてはならない。
あなたがたは,
このすべての悪を行なった。
しかし主に従い,
わきにそれず,
心を尽くして主に仕えなさい。
役にも立たず,
救い出すこともできない
むなしいものに従って,
わきへそれてはならない。
それはむなしいものだ。
まことに主は,
ご自分の偉大な御名のために,
ご自分の民を捨て去らない。
主はあえて,あなたがたを
ご自分の民とされるからだ。
私もまた,
あなたがたのために祈るのを
やめて主に罪を犯すことなど,
とてもできない。
私はあなたがたに,
よい正しい道を教えよう。
ただ,主を恐れ,心を尽くし,
誠意をもって主に仕えなさい。
主がどれほど偉大なことを
あなたがたになさったかを
見分けなさい。
あなたがたが悪を重ねるなら,
あなたがたも,
あなたがたの王も
滅ぼし尽くされる。』」





サムエルの祈り


(1サムエル12:23口語訳)

「また,わたしは,
あなたがたのために
祈ることをやめて
主に罪を犯すことは,
けっしてしないであろう。
わたしはまた良い,
正しい道を,
あなたがたに教えるであろう。」




サウル,主の命令に背く


(1サムエル13:13,14)

口語訳

「サムエルはサウルに言った,
『あなたは愚かなことをした。
あなたは,あなたの神,
主の命じられた命令を
守らなかった。
もし守ったならば,
主は今あなたの王国を長く
イスラエルの上に
確保されたであろう。
しかし今は,
あなたの王国は続かないであろう。
主は自分の心にかなう人を求めて,
その人に民の君となることを
命じられた。
あなたが主の命じられた事を
守らなかったからである』。


サウルは,

サムエルを待っていましたが,

待ちきれなくなり,

自らの手でいけにえをささげます。


サウルは信仰のテストに失敗します。


この後,サムエルはサウルを王位から,

しりぞげられたことを伝えます。




み言葉に聞き従う


(1サムエル15:22口語訳)

「サムエルは言った,
『主はそのみ言葉に聞き従う事を
喜ばれるように,
燔祭や犠牲を喜ばれるであろうか。
見よ,従うことは犠牲にまさり,
聞くことは
雄羊の脂肪にまさる。』」




サウル,ペリシテに勝つ


(1サムエル14:47)

「サウルは
イスラエルの王となって,
周囲のもろもろの敵,
すなわちモアブ,アンモンの人々,
エドム,ゾバの王たち
およびペリシテびとと戦い,
すべて向かう所で勝利を得た。」


サウルは

ペリシテ軍と戦い勝利を得ています。




サウル王


(1サムエル14:52)

「サウルの一生の間,
ペリシテ人との激しい
戦いがあった。
サウルは勇気のある者や,
力のある者を見つけると,
その者をみな,
召しかかえた。」


サウルは預言者サムエルによって

油を注がれます。


サウロはペリシテ人との戦いに

その一生を費やしました。


ペリシテ軍と戦い,

いたるところで勝利を得ます。


ギルボアの戦いで死を迎えます。






サウルの失敗


(1サムエル15:10,11)

「そのとき,
サムエルに次のような
主のことばがあった。
『わたしは
サウルを王に任じたことを悔いる。
彼はわたしに背を向け,
わたしのことばを
守らなかったからだ。』
それでサムエルは怒り,
夜通し主に向かって叫んだ。」




サウルは,

ベニヤミン族のキシュの子です。

サムエルにより

イスラエルの初めの王に任命されます。


ペリシテ,アマレクと戦いますが,

神に対する不従順の罪のため,

退けられます。

次の王ダビデが選ばれます。


サウルは,ペリシテ戦で戦士しました。

王としての在位は40年でした。






サウルの罪


(1サムエル15:22)

「するとサムエルは言った。
『主は主の御声に
聞き従うことほどに,
全焼のいけにえや,
その他のいけにえを
喜ばれるだろうか。
見よ。聞き従うことは,
いけにえにまさり,
耳を傾けることは,
雄羊の脂肪にまさる。』」


サウルが罪を犯した後,

サムエルがサウルに言いました。



☆彡



(1サムエル15:20-23)

サウルはサムエルに答えた。
「私は主の御声に聞き従いました。
主が私に授けられた
使命の道を進めました。
私はアマレク人の王アガグを
連れて来て,
アマレクを聖絶しました。
しかし民は,
ギルガルであなたの神,
主に,いけにえをささげるために,
聖絶すべき物の最上の物として,
分捕り物の中から,
羊と牛を取って来たのです。」
するとサムエルは言った。
「主は主の御声に
聞き従うことほどに,
全焼のいけにえや,
その他のいけにえを
喜ばれるだろうか。
見よ。
聞き従うことは,
いけにえにまさり,
耳を傾けることは,
雄羊の脂肪にまさる。
まことに,そむくことは占いの罪,
従わないことは偶像礼拝の罪だ。
あなたが主のことばを退けたので,
主もあなたを王位から退けた。」



(1サムエル15:7)口語訳 

「しかし主はサムエルに言われた、
『顔かたちや身のたけを
見てはならない。
わたしはすでにその人を捨てた。
わたしが見るところは
人とは異なる。
人は外の顔かたちを見、
主は心を見る』」。




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