ヨハネ12章
エルサレムに迎えられる 12:12-19
○
ベタニアで香油を注がれる
(ヨハネ12:3)新共同訳
「そのとき,
マリアが純粋で非常に高価な
ナルドの香油を
一リトラ持って来て,
イエスの足に塗り,
自分の髪でその足をぬぐった。
家は香油の香りでいっぱいになった。」
(ヨハネ12:7,8)新共同訳
「イエスは言われた。
『この人のするままにさせておきなさい。
わたしの葬りの日のために,
それを取って置いたのだから。
貧しい人々は
いつもあなたがたと一緒にいるが,
わたしはいつも
一緒にいるわけではない。』」
葬りの油を注ぐのはこの時なされました。
12:13
詩篇118:25,26
12:15
ゼカリヤ9:9
12:38
イザヤ53:11
12:40
イザヤ6:1
☆彡
(ヨハネ12:1-8)新共同訳
12:1 過越祭の六日前に,
イエスはベタニアに行かれた。
そこには,
イエスが死者の中からよみがえらせた
ラザロがいた。
12:2 イエスのためにそこで夕食が用意され,
マルタは給仕をしていた。
ラザロは,
イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。
12:3 そのとき,
マリアが純粋で非常に高価な
ナルドの香油を一リトラ持って来て,
イエスの足に塗り,
自分の髪でその足をぬぐった。
家は香油の香りでいっぱいになった。
12:4 弟子の一人で,
後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った。
12:5 「なぜ,この香油を三百デナリオンで売って,
貧しい人々に施さなかったのか。」
12:6 彼がこう言ったのは,
貧しい人々のことを心にかけていたからではない。
彼は盗人であって,
金入れを預かっていながら,
その中身をごまかしていたからである。
12:7 イエスは言われた。
「この人のするままにさせておきなさい。
わたしの葬りの日のために,
それを取って置いたのだから。
12:8 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが,
わたしはいつも一緒にいるわけではない。」
●
王がろばの子に乗っておいでになる
(ヨハネ12:14-16)
「イエスは,ろばの子を見つけて,
その上に乗られた。それは
『シオンの娘よ,恐れるな。
見よ,
あなたの王が
ろばの子に乗っておいでになる』
と書いてあるとおりであった。
弟子たちは初めには
このことを悟らなかったが,
イエスが栄光を受けられた時に,
このことがイエスについて書かれてあり,
またそのとおりに,
人々が
イエスに対してしたのだということを,
思い起した。」
イエスがエルサレムに入ると,
歓迎を受けます。
(ゼカリヤ9:9)
「シオンの娘よ,
大いに喜べ,エルサレムの娘よ,
呼ばわれ。
見よ,あなたの王はあなたの所に来る。
彼は義なる者であって勝利を得,
柔和であって,ろばに乗る。
すなわち,ろばの子である子馬に乗る。」
この言葉によって,
イエスがろばに乗って
エルサレムにはいることが,
弟子たちに意味が
イエスが十字架,復活の後にわかります。
○
一粒の麦
(ヨハネ12:23-25)新共同訳
イエスはこうお答えになった。
「人の子が栄光を受ける時が来た。
はっきり言っておく。
一粒の麦は,
地に落ちて死ななければ,
一粒のままである。
だが,死ねば,多くの実を結ぶ。
自分の命を愛する者は,それを失うが,
この世で自分の命を憎む人は,
それを保って永遠の命に至る。」
パウロは自分に死ぬと
実を結ぶことを次のように言います
(ガラテヤ2:19,20)新共同訳
「わたしは神に対して生きるために,
律法に対しては
律法によって死んだのです。
わたしは,
キリストと共に
十字架につけられています。
生きているのは,
もはやわたしではありません。
キリストがわたしの内に
生きておられるのです。
わたしが今,
肉において生きているのは,
わたしを愛し,
わたしのために身を献げられた
神の子に対する
信仰によるものです。
(ガラテヤ5:22,23)新共同訳
「霊の結ぶ実は愛であり,
喜び,平和,寛容,
親切,善意,誠実,
柔和,節制です。
これらを禁じる掟はありません。」
☆彡
ギリシア人,イエスに会いに来る
(ヨハネ12:20-26)新共同訳
さて,祭りのとき礼拝するために
エルサレムに上って来た人々の中に,
何人かのギリシア人がいた。
彼らは,ガリラヤのベトサイダ出身の
フィリポのもとへ来て,
「お願いです。
イエスにお目にかかりたいのです」
と頼んだ。
フィリポは行ってアンデレに話し,
アンデレとフィリポは行って,
イエスに話した。
イエスはこうお答えになった。
「人の子が栄光を受ける時が来た。
はっきり言っておく。
一粒の麦は,地に落ちて死ななければ,
一粒のままである。
だが,死ねば,多くの実を結ぶ。
自分の命を愛する者は,
それを失うが,
この世で自分の命を憎む人は,
それを保って永遠の命に至る。
わたしに仕えようとする者は,
わたしに従え。
そうすれば,
わたしのいるところに,
わたしに仕える者もいることになる。
わたしに仕える者がいれば,
父はその人を大切にしてくださる。」