2024.5.14
復活
○
マグダラのマリヤ,墓に行く
(マルコ16:1)新共同訳
「安息日が終わると,
マグダラのマリア,
ヤコブの母マリア,
サロメは,
イエスに油を塗りに行くために
香料を買った。」
(ルカ24:10a)新共同訳
「それは,
マグダラのマリア,
ヨハナ,
ヤコブの母マリア,
そして一緒にいた
他の婦人たちであった。」
マルコの福音書によると,
マグダラのマリヤの他に
ヤコブの母マリア,
サロメであることが分かります。
マルコ,ルカは
復活の出来事を
女性の視点で描きます。
○
復活する
(ヨハネ20:1)新共同訳
「週の初めの日,
朝早く,まだ暗いうちに,
マグダラのマリアは墓に行った。
そして,
墓から石が
取りのけてあるのを見た。」
マグダラのマリアは,
香料を買い,
日が出るとすぐ墓へ行きます。
墓の入り口にある大きな石を
誰が転がしてくれるのか
気になりなります。
マグダラのマリアは
石が取り除けてあるのを見て
イエス様が
取り去られたと思いました。
弟子たちに伝えに走りました。
弟子たちは不安の中にあって
皆が身を寄せ合い
情報を共有しあっていました
ヨハネの福音書では,
イエスの復活を
マグダラのマリアを
とおして宣べています。
☆彡
(ヨハネ20:1-10)新共同訳
「週の初めの日,
朝早く,まだ暗いうちに,
マグダラのマリアは墓に行った。
そして,
墓から石が
取りのけてあるのを見た。
そこで,
シモン・ペトロのところへ,
また,イエスが愛しておられた
もう一人の弟子のところへ
走って行って彼らに告げた。
『主が墓から取り去られました。
どこに置かれているのか,
わたしたちには分かりません。』
そこで,
ペトロとそのもう一人の弟子は,
外に出て墓へ行った。
二人は一緒に走ったが,
もう一人の弟子の方が,
ペトロより速く走って,
先に墓に着いた。
身をかがめて中をのぞくと,
亜麻布が置いてあった。
しかし,彼は中には入らなかった。
続いて,
シモン・ペトロも着いた。
彼は墓に入り,
亜麻布が置いてあるのを見た。
イエスの頭を包んでいた覆いは,
亜麻布と同じ所には置いてなく,
離れた所に丸めてあった。
それから,
先に墓に着いたもう一人の弟子も
入って来て,
見て,信じた。
イエスは必ず死者の中から
復活されることになっているという
聖書の言葉を,
二人はまだ
理解していなかったのである。
それから,
この弟子たちは家に帰って行った。」
○
復活のイエス,
マグダラのマリアに現れる
(ヨハネ20:16)新共同訳
「イエスが,
『マリア』と言われると,
彼女は振り向いて,
ヘブライ語で,
『ラボニ』と言った。
『先生』という意味である。」
再び墓に戻った
マグダラのマリアに
復活されたイエス様は
姿を現されました。
最初にイエス・キリストは,
女性に
姿を現しました。
マグダラのマリアは,
恐怖や不安より
イエス様を慕う思いが
強かったのです。
マグダラのマリヤは,
弟子たちに ,
「わたしは主を見ました」と告げ,
主から言われたことを伝えました。
伝えることには,
大きな意味がありました。
☆彡
(ヨハネ20:11-18)
新共同訳
「マリアは墓の外に
立って泣いていた。
泣きながら身を
かがめて墓の中を見ると,
イエスの遺体の置いてあった所に,
白い衣を着た二人の天使が見えた。
一人は頭の方に,
もう一人は足の方に座っていた。
天使たちが,
「婦人よ,なぜ泣いているのか」
と言うと,
マリアは言った。
「わたしの主が取り去られました。
どこに置かれているのか,
わたしには分かりません。」
こう言いながら後ろを振り向くと,
イエスの立っておられるのが
見えた。
しかし,
それがイエスだとは
分からなかった。
イエスは言われた。
「婦人よ,なぜ泣いているのか。
だれを捜しているのか。」
マリアは,園丁だと思って言った。
「あなたがあの方を
運び去ったのでしたら,
どこに置いたのか教えてください。
わたしが,
あの方を引き取ります。」
イエスが,
「マリア」と言われると,
彼女は振り向いて,
ヘブライ語で,
「ラボニ」と言った。
「先生」という意味である。
イエスは言われた。
「わたしにすがりつくのは
よしなさい。
まだ父のもとへ
上っていないのだから。
わたしの兄弟たちのところ
へ行って,
こう言いなさい。
『わたしの父であり,
あなたがたの父である方,
また,わたしの神であり,
あなたがたの神である方のところへ
わたしは上る』と。」
マグダラのマリアは
弟子たちのところへ行って,
「わたしは主を見ました」
と告げ,また,
主から言われたことを伝えた。
○
イエス,弟子たちに現れる
(ヨハネ20:19)新共同訳
「その日,
すなわち週の初めの日の夕方,
弟子たちはユダヤ人を恐れて,
自分たちのいる家の戸に
鍵をかけていた。
そこへ,
イエスが来て真ん中に立ち,
『あなたがたに平和があるように』
と言われた。」
弟子たちはユダヤ人を恐れ怯え,
家に閉じ込持っていました。
そこに復活したイエス様が来られ,
「平和があるように」
と言われました。
イエス様を信じるとき,
共に生きるとき,
「平和」が与えられ,
心に平安と安心が溢れてきます。
☆彡
(ヨハネ20:19-23)
新共同訳
その日,
すなわち週の初めの日の夕方,
弟子たちはユダヤ人を恐れて,
自分たちのいる家の戸に
鍵をかけていた。
そこへ,
イエスが来て真ん中に立ち,
「あなたがたに平和があるように」
と言われた。
そう言って,
手とわき腹とをお見せになった。
弟子たちは,主を見て喜んだ。
イエスは重ねて言われた。
「あなたがたに平和があるように。
父がわたしを
お遣わしになったように,
わたしもあなたがたを遣わす。」
そう言ってから,
彼らに息を吹きかけて言われた。
「聖霊を受けなさい。
だれの罪でも,
あなたがたが赦せば,
その罪は赦される。
だれの罪でも,
あなたがたが赦さなければ,
赦されないまま残る。」
○
イエスとトマス
(ヨハネ20:27)新共同訳
「それから,
トマスに言われた。
『あなたの指をここに当てて,
わたしの手を見なさい。
また,あなたの手を伸ばし,
わたしのわき腹に入れなさい。
信じない者ではなく,
信じる者になりなさい。』」
弟子のトマス は
皆と一緒にその場にいなかったため
イエス様に会えなかったので
悲しかったのでしょう。
トマスは
「わたしは決して信じない」
と言います。
トマスのために,
イエス様は8日の後に現れ
トマスに
「信じない者でなく,
信じる者になりなさい」
と言います。
トマスにも姿を現された,
イエス様の弟子への愛を感じます。
☆彡
(ヨハネ20:24-29)
新共同訳
十二人の一人で
ディディモと呼ばれるトマスは,
イエスが来られたとき,
彼らと一緒にいなかった。
そこで,ほかの弟子たちが,
「わたしたちは主を見た」
と言うと,
トマスは言った。
「あの方の手に釘の跡を見,
この指を
釘跡に入れてみなければ,
また,
この手をそのわき腹に
入れてみなければ,
わたしは決して信じない。」
20:26 さて八日の後,
弟子たちはまた家の中におり,
トマスも一緒にいた。
戸にはみな鍵がかけてあったのに,
イエスが来て真ん中に立ち,
「あなたがたに平和があるように」
と言われた。
それから,
トマスに言われた。
「あなたの指をここに当てて,
わたしの手を見なさい。
また,あなたの手を伸ばし,
わたしのわき腹に入れなさい。
信じない者ではなく,
信じる者になりなさい。」
トマスは答えて,
「わたしの主,わたしの神よ」
と言った。
イエスはトマスに言われた。
「わたしを見たから信じたのか。
見ないのに信じる人は,
幸いである。」
○
エマオで現れる
(ルカ24:13-15)新共同訳
「ちょうどこの日,
二人の弟子が,
エルサレムから
六十スタディオン離れた
エマオという村へ
向かって歩きながら,
この一切の出来事について
話し合っていた。
話し合い論じ合っていると,
イエス御自身が近づいて来て,
一緒に歩き始められた。」
(ルカ24:32)新共同訳
「二人は,
『道で話しておられるとき,
また聖書を
説明してくださったとき,
わたしたちの心は
燃えていたではないか』
と語り合った。」
2人の弟子が
エルサレムから
エマオに逃げたのでしょう。
途中, 道中, 復活された
イエス様が2人の話に加わります。
不安と混乱にある2人に,
イエス様は聖書全体にわたり,
ご自分について書かれていることを
説明されました。
弟子たちが
分裂した離れてしまわないように
イエス様はエマオに向かう
2人の弟子に現れてくださいました。
一人一人を大切にされる
イエス様の愛の大きさを思います。
教会でも
皆と聖書のことを
話し合っているとき
喜びがあふれてきます。
「わたしたちの心は
燃えていたのではないか」
と2人が言っている
同じ 喜びに感謝します。
☆彡
エマオ途上のふたりの
弟子たちへの顕現
(ルカ24:13-35)新共同訳
ちょうどこの日,
二人の弟子が,
エルサレムから
六十スタディオン離れた
エマオという村へ
向かって歩きながら,
この一切の出来事について
話し合っていた。
話し合い論じ合っていると,
イエス御自身が近づいて来て,
一緒に歩き始められた。
しかし,
二人の目は遮られていて,
イエスだとは分からなかった。
イエスは,
「歩きながら,
やり取りしている
その話は何のことですか」
と言われた。
二人は暗い顔をして立ち止まった。
その一人のクレオパという人が
答えた。
「エルサレムに滞在していながら,
この数日そこで起こったことを,
あなただけは
ご存じなかったのですか。」
イエスが,
「どんなことですか」
と言われると,
二人は言った。
「ナザレのイエスのことです。
この方は,神と民全体の前で,
行いにも言葉にも
力のある預言者でした。
それなのに,
わたしたちの
祭司長たちや議員たちは,
死刑にするため引き渡して,
十字架につけてしまったのです。
わたしたちは,
あの方こそイスラエルを
解放してくださると
望みをかけていました。
しかも,そのことがあってから,
もう今日で三日目になります。
ところが,
仲間の婦人たちが
わたしたちを驚かせました。
婦人たちは
朝早く墓へ行きましたが,
遺体を見つけずに
戻って来ました。
そして,天使たちが現れ,
『イエスは生きておられる』
と告げたと言うのです。
仲間の者が何人か
墓へ行ってみたのですが,
婦人たちが言ったとおりで,
あの方は見当たりませんでした。」
そこで,イエスは言われた。
「ああ,物分かりが悪く,
心が鈍く預言者たちの言ったこと
すべてを信じられない者たち,
メシアはこういう苦しみを受けて,
栄光に入る
はずだったのではないか。」
そして,
モーセと
すべての預言者から始めて,
聖書全体にわたり,
御自分について
書かれていることを説明された。
一行は目指す村に近づいたが,
イエスはなおも先へ
行こうとされる様子だった。
二人が,
「一緒にお泊まりください。
そろそろ夕方になりますし,
もう日も傾いていますから」
と言って,
無理に引き止めたので,
イエスは共に泊まるため
家に入られた。
一緒に食事の席に着いたとき,
イエスはパンを取り,
賛美の祈りを唱え,
パンを裂いてお渡しになった。
すると,二人の目が開け,
イエスだと分かったが,
その姿は見えなくなった。
二人は,
「道で話しておられるとき,
また聖書を
説明してくださったとき,
わたしたちの心は
燃えていたではないか」
と語り合った。
そして,
時を移さず出発して,
エルサレムに戻ってみると,
十一人とその仲間が集まって,
本当に主は復活して,
シモンに現れたと言っていた。
二人も,
道で起こったことや,
パンを裂いてくださったときに
イエスだと分かった次第を話した。