エリヤを遣わす (マラキ)
マラキは,
旧約聖書における最後の預言者です。
マラキの預言は,第2神殿の建設後,
民の信仰の衰えた時,
エズラとネヘミヤの改革の前,
前460-450年頃に活躍しています。
(マラキ4:5,6)
「見よ。
わたしは,
主の大いなる恐ろしい日が来る前に,
預言者エリヤをあなたがたに遣わす。
彼は,
父の心を子に向けさせ,
子の心をその父に向けさせる。
それは,
わたしが来て,
のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ。」
「主の大いなる恐ろしい日」とは,
終末のさばきの日です。
この日が来る前に,
預言者エリヤを遣わすと預言します。
「主の日」が来る時,
「父の心を子に,子の心を父に」
向けさせるために,
エリヤのような預言者が
現れるという預言をしました。
○
新約聖書では,
洗礼者ヨハネの誕生を御使いは
次のように言います。
(ルカ1:17)
「彼こそ,
エリヤの霊と力で主の前ぶれをし,
父たちの心を子供たちに向けさせ,
逆らう者を義人の心に立ち戻らせ,
こうして,
整えられた民を
主のために用意するのです。」
イエスは,
このエリヤは
バプテスマのヨハネであると言います。
(マタイ11:7-14)
この人たちが行ってしまうと,
イエスは,
ヨハネについて群衆に話しだされた。
「あなたがたは,
何を見に荒野に出て行ったのですか。
風に揺れる葦ですか。
でなかったら,
何を見に行ったのですか。
柔らかい着物を着た人ですか。
柔らかい着物を着た人なら
王の宮殿にいます。
でなかったら,
なぜ行ったのですか。
預言者を見るためですか。
そのとおり。
だが,わたしが言いましょう。
預言者よりもすぐれた者をです。
この人こそ,
『見よ,
わたしは使いをあなたの前に遣わし,
あなたの道を,
あなたの前に備えさせよう。』
と書かれているその人です。
まことに,あなたがたに告げます。
女から生まれた者の中で,
バプテスマのヨハネより
すぐれた人は出ませんでした。
しかも,天の御国の一番小さい者でも,
彼より偉大です。
バプテスマのヨハネの日以来今日まで,
天の御国は激しく攻められています。
そして,
激しく攻める者たちが
それを奪い取っています。
ヨハネに至るまで,
すべての預言者たちと
律法とが預言をしたのです。
あなたがたが進んで受け入れるなら,
実はこの人こそ,
きたるべきエリヤなのです。」