テサロニケ人への第2の手紙
解説
2019-08-05
使徒パウロが
シルワノとテモテと共に
テサロニケ人への第2の手紙
を書いています。
(2 テサロニケ1:1)
テサロニケが書かれたのは
西暦51ー52年頃に
書かれたと言われています。
テサロニケの教会は
キリストの再臨について
誤まった考えがありました。
テサロニケ教会の人々は
キリストは
もう再臨していると思い,
仕事をやめてしまっていた人も
いたようです。
また迫害を
受けていた人々に宛てて,
励ますために,
この手紙を書きました。
新共同訳引用
○
キリスト再臨の希望
(2テサロニケ1:7)
「また,
苦しみを受けている
あなたがたには,
わたしたちと共に
休息をもって
報いてくださるのです。
主イエスが力強い天使たちを率いて
天から来られるとき,
神はこの報いを実現なさいます。」
キリストの再臨のとき,
慰めが与えられます。
そして,「主の御顔の前」に立ち,
「その御力の栄光」
(1:9)を受けます。
しかし,信じない者には
永遠の滅びの刑罰があります。
○
福音に従わない者への裁き
(2テサロニケ1:8,9)
「主イエスは,
燃え盛る火の中を来られます。
そして神を認めない者や,
わたしたちの主イエスの福音に
聞き従わない者に,
罰をお与えになります。
彼らは,主の面前から退けられ,
その栄光に輝く力から
切り離されて,
永遠の破滅という刑罰を
受けるでしょう。」
再臨の前に
不法の者が現れることは,
イエスの約束であり,
預言でありました。
神を信じない者は,
再臨の時,裁きを受けます。
○
(2テサロニケ1:10)新共同訳
「かの日,主が来られるとき,
主は御自分の聖なる者たちの間で
あがめられ,
また,
すべて信じる者たちの間で
ほめたたえられるのです。
それは,
あなたがたが
わたしたちのもたらした
証しを信じたからです。」
○
滅びの子の出現
(2テサロニケ2:3)
「だれがどのような
手段を用いても,
だまされてはいけません。
なぜなら,
まず,神に対する反逆が起こり,
不法の者,つまり,
滅びの子が
出現しなければ
ならないからです。」
サタンはこの不法の者を
手先として使います。
○
不法の者は裁かれる
(2テサロニケ2:9-12)
新共同訳
「不法の者は,
サタンの働きによって現れ,
あらゆる偽りの奇跡と
しるしと不思議な業とを行い,
そして,あらゆる不義を用いて,
滅びていく人々を欺くのです。
彼らが滅びるのは,
自分たちの救いとなる真理を
愛そうとしなかったからです。
それで,
神は彼らに惑わす力を送られ,
その人たちは
偽りを信じるようになります。
こうして,
真理を信じないで
不義を喜んでいた者は皆,
裁かれるのです。」
再臨の前に,サタンが働き,
艱難の時代が来ます。
○
信じる者の希望
(2テサロニケ2:14-17)
「神は,このことのために,
すなわち,
わたしたちの主イエス・キリストの
栄光にあずからせるために,
わたしたちの福音を通して,
あなたがたを招かれたのです。
ですから,
兄弟たち,しっかり立って,
わたしたちが説教や手紙で
伝えた教えを固く守り続けなさい。
わたしたちの
主イエス・キリスト御自身,
ならびに,わたしたちを愛して,
永遠の慰めと確かな希望とを
恵みによって与えてくださる,
わたしたちの父である神が,
どうか,あなたがたの心を励まし,
また強め,いつも善い働きをし,
善い言葉を
語る者としてくださるように。」
○
怠惰な生活をする兄弟を避ける
(2テサロニケ3:6)
「兄弟たち,わたしたちは,
わたしたちの主イエス・キリストの
名によって命じます。
怠惰な生活をして,
わたしたちから受けた教えに
従わないでいる
すべての兄弟を避けなさい。」
●
落ち着いて仕事をする
(2テサロニケ3:12)
「そのような者たちに,
わたしたちは主イエス・キリストに
結ばれた者として命じ,
勧めます。
自分で得たパンを食べるように,
落ち着いて仕事をしなさい。」
テサロニケの教会では,
再臨がすぐに来るのだから,
働かなくてよいと
考える者がいました。
再臨を前にして,
私たちは怠惰な生活を
してはならないこと,
落ち着いて
仕事をすることを勧めます。
2019-08-05
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2023.11.15