「キリストの受難の詩」
(詩篇22:1,2)
「わが神,わが神。
どうして,
私をお見捨てになったのですか。
遠く離れて
私をお救いにならないのですか。
私のうめきのことばにも。
わが神。
昼,私は呼びます。
しかし,
あなたはお答えになりません。
夜も,
私は黙っていられません。」
ダビデの作った詩です。
この詩篇の状況は,
ダビデの苦難ですが,
イエス・キリストの苦難を
預言するものです。
詩篇22編の前半は,
イザヤの「受難のしもべ」にも
似ています。
この苦難は,
イエス・キリストの十字架の苦しみの
預言となっています。
後半は,救い主,
神への賛美となっています。
イエス御自身が十字架で
この詩篇の言葉を叫ばれています。
(マタイ27:46)
「 三時ごろ,イエスは大声で,
『エリ,エリ,レマ,サバクタニ。』
と叫ばれた。
これは,
『わが神,わが神。
どうして
わたしをお見捨てになったのですか。』
という意味である。」
イエスの死の言葉,
敵の嘲笑,手と足の裂かれること,
着物が分けられることは,
イエスの十字架の姿です。
(詩篇22:3)
「あなたは聖であられ,
イスラエルの賛美を
住まいとしておられます。」
次のワーシップになっています。
「ほめたたえよう,主の御名を
ほめたたえよう,わがたましい
ほめたたえよう,主の御名を
ほめたたえよう,わがたましい
イスラエルの賛美を
住まいとされる主に向い
ほめたたえよう
わがたましい主をほめよ」
☆彡
キリストの受難と救い
詩篇22編
指揮者のために。
「暁の雌鹿」の調べに合わせて。
ダビデの賛歌
「わが神,わが神。
どうして,
私をお見捨てになったのですか。
遠く離れて私をお救いにならないのですか。
私のうめきのことばにも。
わが神。
昼,私は呼びます。
しかし,あなたはお答えになりません。
夜も,私は黙っていられません。
けれども,あなたは聖であられ,
イスラエルの賛美を住まいとしておられます。
私たちの先祖は,
あなたに信頼しました。
彼らは信頼し,
あなたは彼らを助け出されました。
彼らはあなたに叫び,
彼らは助け出されました。
彼らはあなたに信頼し,
彼らは恥を見ませんでした。
しかし,私は虫けらです。
人間ではありません。
人のそしり,
民のさげすみです。
私を見る者はみな,
私をあざけります。
彼らは口をとがらせ,
頭を振ります。
「主に身を任せよ。
彼が助け出したらよい。
彼に救い出させよ。
彼のお気に入りなのだから。」
しかし,
あなたは私を母の胎から取り出した方。
母の乳房に拠り頼ませた方。
生まれる前から,
私はあなたに,
ゆだねられました。
母の胎内にいた時から,
あなたは私の神です。
どうか,
遠く離れないでください。
苦しみが近づいており,
助ける者がいないのです。
数多い雄牛が,
私を取り囲み,
バシャンの強いものが,
私を囲みました。
彼らは私に向かって,
その口を開きました。
引き裂き,
ほえたける獅子のように。
私は,水のように注ぎ出され,
私の骨々はみな,
はずれました。
私の心は,
ろうのようになり,
私の内で溶けました。
私の力は,
土器のかけらのように,
かわききり,
私の舌は,
上あごにくっついています。
あなたは
私を死のちりの上に置かれます。
犬どもが私を取り巻き,
悪者どもの群れが,
私を取り巻き,
私の手足を引き裂きました。
私は,私の骨を,
みな数えることができます。
彼らは私をながめ,
私を見ています。
彼らは私の着物を互いに分け合い,
私の一つの着物を,
くじ引きにします。
主よ。
あなたは,
遠く離れないでください。
私の力よ,
急いで私を助けてください。
私のたましいを,
剣から救い出してください。
私のいのちを,
犬の手から。
私を救ってください。
獅子の口から,
野牛の角から。
あなたは私に答えてくださいます。
私は,
御名を私の兄弟たちに語り告げ,
会衆の中で,
あなたを賛美しましょう。
主を恐れる人々よ。
主を賛美せよ。
ヤコブのすべてのすえよ。
主をあがめよ。
イスラエルのすべてのすえよ。
主の前におののけ。
まことに,
主は悩む者の悩みをさげすむことなく,
いとうことなく,
御顔を隠されもしなかった。
むしろ,
彼が助けを叫び求めたとき,
聞いてくださった。
大会衆の中での私の賛美は
あなたから出たものです。
私は主を恐れる人々の前で
私の誓いを果たします。
悩む者は,食べて,満ち足り,
主を尋ね求める人々は,
主を賛美しましょう。
あなたがたの心が,
いつまでも生きるように。
地の果て果てもみな,
思い起こし,
主に帰って来るでしょう。
また,国々の民もみな,
あなたの御前で伏し拝みましょう。
まことに,王権は主のもの。
主は,国々を統べ治めておられる。
地の裕福な者もみな,
食べて,伏し拝み,
ちりに下る者もみな,
主の御前に,ひれ伏す。
おのれのいのちを保つことのできない人も。
子孫たちも主に仕え,
主のことが,
次の世代に語り告げられよう。
彼らは来て,主のなされた義を,
生まれてくる民に告げ知らせよう。」
2015.11.8