『帝國の華嫁 英雄皇帝は政略結婚の姫君を溺愛する』より。
趣味に走りすぎて削った部分です。
文庫ではp.107に入ります。
新たに配属されたすらりと見目よい青年宦官に日除けの傘を挿し掛けてもらいながら蓮池や花木のあいだを逍遥していると、どこからか人の叫び交わす声と馬蹄の轟きが聞こえてきた。
「軍事演習でもしているのかしら」
「──打馬球《ポロ》をしているようですね」
耳を澄まして呂荷が言う。 . . . 本文を読む
昨日ふと思いついて勢いで書いたSSです。
今回、本編ではヒーロー視点がほぼありませんでした。
ちょっとだけ入ってるところは俺様暴君な感じですし。性格悪いと思われてそうですが、そうでもないんですよ
というわけで、彼があえて隠してる本音の部分を書いてみました。
『悲しまないで。また逢えるから』
囁いて微笑んだ彼女はとても美しかった。共に過ごした長い年月が、その顔にくっきりと刻まれていても . . . 本文を読む
さて、最愛の弟に邪険に追い払われたお兄さんですが……
――――な……、なんでいるの……!?
一夜明け、キッチンに顔を出した真理奈は澄ました顔でヴィルヘルムがテーブルに着いているのを見て唖然とした。その向かいに座ったレオンハルトはいつもと変わらず元気に手を振って真理奈を招く。
「おはよう、マリナ!」
「お、おはよう……ございます」
おそるおそる腰を下ろすと、レオンハルトがいつものように唇 . . . 本文を読む
その1はこちらにあります
レオンハルトは答えを待たずに部屋に飛び込んできて真理奈をぎゅぅっと抱き締めた。
「マリナ! 大丈夫? 真っ青だよ、どうしたの!?」
日本語で矢継ぎ早に尋ね、彼は怒鳴りつけた兄のことなど頭から跳んでしまった様子で心配そうに真理奈を見つめた。真理奈は呆然とレオンハルトを見返し、英語で呟いた。
「……あなたには婚約者がいるって……」
「What!? そんなのいないよ! . . . 本文を読む
あとがきにも書きましたが、『理系王子と拾われた花嫁』のヒーロー、レオンハルトにはお兄さんがいます。
バウムガルテン王国の皇太子、ヴィルヘルムさんです。
本文ではページの都合でやむなくカットし、封入のSSペーパーにてちょっとだけ登場させました。
初稿ではかなり長々登場していましたので、興味がある方もいるかなぁと思い(いてほしい!)、こちらにとりあえず一部upしておきます。
本編第六章のラスト、p. . . . 本文を読む
☆『黒元帥の略奪愛~女王は恋獄に囚われる~』番外編☆
夜風に乗って浮かれた喧騒が聞こえてくる。回廊の端に立ち、ヴラドは軍装の襟元を緩めてホッと息をついた。女王の戴冠を祝う宴は本人が退席すると無礼講となり、ますます盛り上がっている。この騒ぎが安眠の妨げにならなければよいのだが……。
(それにしてもディアドラ様はお美しかったな……)
ヴラドは戴冠式の様子を脳裏に思い浮かべ、しみじみと感慨に耽っ . . . 本文を読む
担当様に「やりすぎです」と言われてカットした部分です。
ア○ル責めや鞭打ちがあるため、読者が引くかも、と言うことで。
それほど強烈な描写はしてませんが、そういうのに不快感を覚える方は読まないようにしてくださいね。
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「――この娘か」
突然響いた男の声に、レイチェルはひくりと喉を震わせた。おもねり声で女将が答える。
「まだ来たばかりなんです . . . 本文を読む
いつものことですが、枚数ギリギリであとがきが1ページしか取れなかったので、収まり切れなかった分です(笑)
ホントのあとがき
こんにちは。上主沙夜です。このたびは『鳥籠オークション~仮面紳士の束縛×愛~』をお手にとってくださり、ありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか?
前回の『誰にもいえない花嫁修業』はちっぱいを育てる話だったので(王子のトンデモ台詞に引いた方が多かったもよう・ . . . 本文を読む