NPBにおける投手の通算防御率や勝率といった数字の集計対象となるのは、通算2000投球回以上を記録している投手のみとなっている。だが、現役選手の中でこの数字をクリアしているのは、涌井秀章投手(楽天)と石川雅規投手(東京ヤクルト)のわずか2名のみ。石川投手は東京ヤクルト一筋の現役生活を送っているため、パ・リーグに所属している選手に限定すると、この条件を満たすのは涌井投手ただ一人となっている。
涌井投手はベスト、ワーストを問わず、数多くの部門において、並みいる投手たちの中でもリーグで最も多い数字を残してきた。これらの通算記録は、涌井投手が長年にわたって第一線で投球を続けてきたことの証明にもなるだろう。
涌井投手はプロ1年目の2005年からプロ15年目の2019年まで毎年白星を挙げており、故障で離脱したシーズンもほぼ2011年のみというケガへの強さを備える。その耐久力の高さに加え、200イニング突破が2度、170イニング突破が8度、150イニング突破が11度と、安定してイニングを消化する能力にも長けている。投手分業の流れが加速し続ける中でも多くのイニングを消化し続けてきた、その継続性は出色と言えるだろう。
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