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塁が埋まっても落ち着きは変わらない。左が続く。銀次への攻めを貫いた。聖沢。内角球で腰を引かせ、外のボール球148キロで押し込む。左飛。浅い。犠飛にはならない。藤田はカウント1-1から3球内角真っすぐ。マウンド上空への飛球を田村が捕りにいく。見届けることなく、さっそうとベンチへ向かった。「インにいけば、きれいなヒットはない。最悪、ポテンはしょうがない。それより、外に投げてコツンと(安打を)打たれるのが嫌だった」と明かした。
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ナイターでも気温は30度近くあり、湿度は80%を超えていた。7回110球を投げきると右前腕がつりそうになったために降板した。「湿気が凄かった。最初から汗をかいていた」。今季18試合全て6回以上投げ、100球以下は1試合(92球)のみ。「長く投げないといけない」と話す右腕は、全力を出し切って降板を申し出た。
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母校・横浜高の夏の甲子園出場にも花を添えた。「テレビで観戦していました。年は離れていますが、母校の後輩たちが甲子園に行くのはうれしいものです」。同じ千葉県出身で“涌井2世”と呼ばれる藤平尚真投手(3年)には「似てないと思いますけど、とにかくがんばってほしい」とエールを送った。
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辛島は6回2失点と踏ん張ったものの「涌井さん相手で初回に1点は大きかったです」と反省。3位相手の3連勝を逃し、ゲーム差は再び11に広がった。
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右腕は「めちゃ緊張した。涌井さんが0点で来て、必死で取った2点を追い付かれるわけにいかなかった」と振り返った。13年には33セーブで最多セーブを獲得。実は30日の試合前に西野から「僕は肘が痛いので頑張ってください」と打ち明けられていた。益田は「安心してもらえるぐらいにしたい」と西野を思いやり話した。
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