こんにちは、バードです。
書くネタが思いつかずに、何かないかと、昔の記憶を掘り起こしていました。
国家試験の勉強で、T社の講義で先生が「職業に貴賤はないが、上下はあります」と言っていたことを何故か思い出しました。
これは保助看法で、看護師は”医師の指示の下”で医療行為を行えることを説明する際に出た言葉だったと記憶していますが、
「職に貴賤なし」が本来の意味と乖離があるなと、その時思ったのでした。
講義に集中してない証拠です。ちなみに、講義のそれ以外の内容はすべて忘れました。
大昔に調べた記憶なので、間違っているかもしれませんが、
「職に貴賤なし」というのは江戸時代の学者・石田梅岩の言葉で、
「職業に貴いも賤しいもない」という職業差別を戒める意味ではなく、
(職業を自由に選べる時代ではないため、)職業を見てその人の人格を差別してはいけない、という意味で言ったようです。
本来の意味から離れて独り歩きしているわけです。
同じように、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉があります。
もちろん福沢諭吉『学問のすゝめ』の書き出しなのですが、本当は「〜といえり(と言われている)」という文章で、
アメリカ独立宣言の一節を引用していて、
その後「こう言われているけど、実際世の中を見渡してみるとそんなことはないから勉強しましょう」と続くわけです。
昔の人はキレイゴトを言わないというか、ためになることを言ってくれています。
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