こんにちは。もっちです。気がつけばもう9月も半ば。学会が多い季節になってきました。。当教室には研究グループとして腫瘍グループのほかに、泌尿器科に特有?のアンドロロジーグループがあります。ここに所属している私自身はエピジェネティックな調節機構(エピジェネティクス)、特にメチル化について研究しています。エピジェネティクスとは聞き慣れない言葉かも知れませんが,個体発生の過程で,親から受け継いだ塩基配列を維持しながら,遺伝子発現を変化させる仕組みをいいます。また,いったん分化した細胞が,その細胞に特有な遺伝子発現パターンを維持できるのもエピジェネティックな仕組みによります。このような遺伝子発現の変化と安定性の両面を保証するのがエピジェネティックな調節です。遺伝子発現を司るエピジェネティクスは,ゲノム解読完了後のポストゲノム時代には重要なテーマと思われます。腫瘍では既に多くの研究が進んでいる中で不妊症、特に精子形成障害についてのエピジェネティクな研究は、ヒトにおいてはほとんどなされておりません。そこで、私は現在、特発性男性不妊症の精巣組織を用いて、エピジェネティクな研究を行っています。この結果は、来月から行われる国内での学会で発表する予定です。また、当グループには女性の研究員、大学院生も数名所属しております。今月末にはフィレンツェで開催される国際学会Genetics of male infertilityで発表予定とのことで、羨ましい限りです。僕自身も来年には国際学会で発表できるよう、日々研究を進めています。興味のある方はお気軽にお尋ね下さい。
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