少し前に、サボテンの花が咲いた。
それはある時 ぱっ、と咲いて
二日ほどしてしおれて無くなってしまった。
かわいい花だった。
しおれてしまった時、悲しくて仕方なかった。
なにが悪かったんだろうと後悔した。
けれど、あとからサボテンの花とはそういうものだと知った。
小さい花だった。
お寿司についてくるプラスチックの菊を連想させた。
特に香りもなかったし、
とびきり美しい花というわけではなかった。
なのに、いまでもサボテンを見る度に、あの花を思い出す。
もいちど咲かぬか、と問いかけている。
儚いからいつまでも記憶にのこるの?
もう、戻れないから恋しくなるの。
失ってしまったものほど思い出が鮮明だ。
それはある時 ぱっ、と咲いて
二日ほどしてしおれて無くなってしまった。
かわいい花だった。
しおれてしまった時、悲しくて仕方なかった。
なにが悪かったんだろうと後悔した。
けれど、あとからサボテンの花とはそういうものだと知った。
小さい花だった。
お寿司についてくるプラスチックの菊を連想させた。
特に香りもなかったし、
とびきり美しい花というわけではなかった。
なのに、いまでもサボテンを見る度に、あの花を思い出す。
もいちど咲かぬか、と問いかけている。
儚いからいつまでも記憶にのこるの?
もう、戻れないから恋しくなるの。
失ってしまったものほど思い出が鮮明だ。