mirror ~アタシ目線~

キモチを映すようにレンズを向ける。

約束

2012-05-17 | 心海

 

ご無沙汰しています。

2週間ぶりの更新ですw

5月病真っ盛りなkaori.ですw

 

本日紹介する作品は ラスト桜です!

もう新緑が鮮やかな時期ですが

今年の桜をもう一度 見れるチャンスです!w

なーんて。

 

そしてちょっと切ない表情と

背伸びした女の子らしい立ち姿の

モデルの表情に注目して欲しいと思います。

 

今回も心海とセッションしました。

写真を見たイメージで書いてくれた詩も

どうぞ ご覧ください。

 


 

 
 
願いに意志があるのなら
一体どこへ行くのだろう
 
結び目に込めたこの想い
ほどけてしまわぬようにと
真っ白の中に白くつぶやく
まるで今にも消えそうな
晴れた日の飛行機雲みたいに
 
背伸びして手を伸ばせば
ほら 指切りしてるよう
花を抱えた枝にいま
約束を交わすよ

 

 

写真:kaori.

詩:心海

ゲスト:Naho Matsui.

 


春風に恋して

2012-05-03 | 心海

 

 5月...

景色はすっかり新緑鮮やかな景色になりましたね。

桜が踊る季節は 通り過ぎてしまいましたが

ここでは もう少し 桜の季節を満喫してください。

 

今回の詩は、 二作品紹介します。

女心と男心 それぞれの視点で描かれています。

小さなキュンが届きますように...。

 

撮影のコンセプトは春に見つけた恋。

「春風が小さな恋を連れてきたの?

それとも...

あなたが春風を連れてきたの?」

・・・さて、どっちなんでしょう。

アナタの世界観で ご覧ください。

 


 

いつか聞いた 桜の伝説

舞い落ちる花びらを掴めたら

想いが届くって

 

ひらり...ひらり...

風が運んでくるチャンスに夢中だった

ゆらり...ゆらり...と焦らす花びら

頭の中は君のことだけを追いかけた

 

風が止んだ

焦れったい 待ちきれない

 

足元に散らばる桜を拾い集めては

空へ投げ返し その花びらを追いかける

 

開いたままの口を見て

子どもみたいと 君は笑った

 

「春風に恋して」(女心ver.)/ひゅうがあおい

 

 

   

 

ひとつ ひとつ 拾い集めて

少女が小鳥を逃がすように

そっと空へ帰す
 
 
花びらが舞って 沈んでゆく中に
やさしい笑みだけが 浮かんで残っている
 
 
サクラに願った
 
また来年も 見守っていたい…と
君が起こしてくれた
その春で2度目の桜吹雪を
 
 
「春風に恋して」(男心ver.)/木目心海

 


 

写真:kaori.

詩:木目心海 / ひゅうがあおい

ゲスト:Aya Inoue. 

 


「今と過去を繋ぐ道」

2012-04-27 | 心海

 

昨日 紹介した写真と
「振り向くとそこに」の
心海の詩はいかがでしたか?



何か想像できるものは
ありましたか?



今日はその
「振り向くとそこに」を書いた
心海の世界をお伝えします。



今回はモデルから
「この写真に詩を書いて欲しい」
と依頼を承ったので
まず、写真を見てもらいました。



「いい感じの写真」だと
ちょっと褒めてもらいました。



この写真の詩を
何視点で書くか迷ったようです。



モデルを視点にすると
当てはまらなかった時が難しい。
語りかけるように書くと決め、
「道」を視点に書かれました。


歩んできた道を
振り返って眺めた。
昔の自分は小さくなった一点を
今ごろ歩いている。



そんな意味が込められているようです。



ロウアングルの写真には
ピッタリです。



今、読んで下さっている貴方には
生きてきた歳の年数だけ
歩いてきた道があると思います。
道は直進だけではなく、
曲がり角や分かれ道が
たくさんあったかもしれません。
それを貴方らしく
歩んできたのでしょう。
そして「今」の地点に立っている。
近道したって 遠回りしたって
今と過去が繋がれた道を
いつだって振り返っていいと思う。



大きくなった自分も
誰にも言えない自分も
喜びも悲しみも幸せも不安も
歩いてきた道は
記憶を通じて
見守ってくれているのかな。
「懐かしいな」って言えるように
ちゃんと繋がっているんだと思う。



心海の視点を聞いて
改めてそんなことを考えました。



それを踏まえて
よかったらもう一度 見て下さい。


 

 

 

 

仄かに髪をひるがえし
あなたは探している
すれ違ったばかりの
柔らかな風の面影を

道は静けさにささやいた
せめて桜色と紅で彩ろう
あてどなく彷徨う瞳も
儚く散ってしまわぬように

道は寡黙にささやいた
小さく青く霞んでしまった
あどけなく懐かしい日と
どんなときも繋いでいよう

跡を辿ってふり向くと
いつかの声と通じて
自分自身との再会を叶える
なだらかにのびた春の道

 

 


 

写真:kaori.

詩:心海

ゲスト:Aya Inoue.

 

 

 

 

 


振り向くとそこに

2012-04-25 | 心海

 

 

今回、紹介する作品は

 

いつも読んで下さっている皆さん自身の

 

「想像力」を感じてほしいと思います。

 

 

 

アタシはいつも 

 

心海の詩を読みながら

 

言葉ひとつひとつの世界観を味わいます。

 

そしてそのあとに

 

心海の詩の想いや視点を聞くのです。

 

 

 

時々、アタシが想像した世界観と

 

全く違う視点のときもあります。

 

だけど それも面白い。

 

 

 

読み手ひとりひとりの想像があっていいんです。

 

それもまた 心海に学びました。

 

 

 

詩をじっくり じっくり 読んでみてください。

 

 

 

そして 写真と照らし合わせながら

 

自由に想像してみてください。

 

 

 

そして ほんの少し 風を感じてください。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

仄かに髪をひるがえし
あなたは探している
すれ違ったばかりの
柔らかな風の面影を

道は静けさにささやいた
せめて桜色と紅で彩ろう
あてどなく彷徨う瞳も
儚く散ってしまわぬように

道は寡黙にささやいた
小さく青く霞んでしまった
あどけなく懐かしい日と
どんなときも繋いでいよう

跡を辿ってふり向くと
いつかの声と通じて
自分自身との再会を叶える
なだらかにのびた春の道

 

 

 


 

 

 

写真:kaori.

 

詩:心海

 

ゲスト:Aya Inoue.

 

 

 

 


薄紅の雨

2012-04-23 | 心海

 

春...出会いと別れの季節。

 

旅立ち...見送る側と見送られる側の

切ない気持ちを隠そうとする精一杯の笑顔。

 

追いかけるか 待つか。

 

胸を締め付ける想いは

経験したものにしか 

わからない痛みなのかもしれない。

 

 


 

 

 

もう 見上げない

薄紅があまりに 鮮やかだから

 

もう 向き合わない

花びらがそっと 頬をかすめるから

 

もう 深呼吸しない

きらびやかな記憶が ほのかに香るから

 

行ってしまうには早すぎた

 

そして

 

あとを追うには遅すぎた

 

だけど

 

きっと うつむかない

風に乗って 誰かに届くだろうから

 

きっと 振り向かない

せめて未来のあなたを 見ていたいから

 

きっと ため息はつかない

「さようなら」は 聞いていないから

 

 

写真:kaori.

詩:心海/「薄紅の雨」

ゲスト:Naho Matsui.