小説書いてみました。素人の作品ですがよければ🙏
追記:記事が消えてしまっていたので上げ直します。
「やべぇ・・・死ぬ」
畑崎(はたけさき)は限界寸前であった。
「あと1セットだ!頑張れ!」 そんなコーチの声も頭がぼーっとして入ってこない。畑崎の意識はほとんど残っていなかった。
「行きます!せーの、はい!」
マネージャーのスタートの合図に合わせ、足に力を入れたその瞬間、畑崎はバタリとその場に倒れこんでしまった・・・。
・・・「おーい、大丈夫か!畑崎!おい!」
気付くと、俺は倉庫の中で寝かされていた。コーチの姿がある。辺りはすっかり暗くなっている。
「本当にすごいやつだ。意識が飛ぶまで無理して走ろうとするやつなんてそうそういるもんじゃねえぞ」
意識はまだ戻りきっていなかったが、コーチが笑ったのは分かった。
「もう練習は終わった。下校時間だからみんなは先に帰らせた。お前は今日は早く帰ってゆっくり休め。あんだけ無理したんだ。」
時計を見ると、夜八時をまわっていた。
「分かりました。ありがとうございます。」
回らない頭では、そのくらいの言葉しか出てこなかった。冷たい風が、夜の闇を吹き抜けていた。
その夜、帰ってケータイを確認するとキャプテンの華日(はなか)からLINEが来ていた。
「今日はお疲れ様!体大丈夫?ずっと起きなかったからみんな心配してたよ😥😥」
「大丈夫。わざわざありがとね。」
女子とのLINEはいつもこんな感じだ。明日は祝日だし、ゆっくり動画でも見ようかとLINEを閉じた瞬間、
ピロン♪
通知音だ。華日からのLINEだった。
「畑崎っていつもすごい頑張ってるよね。畑崎が頑張ってるの見ると、私も頑張ろうって思えるんだ。」
「本当に?ありがとう!!」
「うん!また練習頑張ろね!」
「は〜あ」
スマホをゴロンと投げ出し、ベットに倒れ込む。華日は結果を残せるからやってられるんだろな。俺は結果も全く残せていない。こんなしんどいことやって何にもならないとか、正直もうしんどい。多分、俺には運動とかそういうのは向いてないんだろう。部活をやめて、思いっきりゲームしまくる生活、どんなにいいだろう。そんなことを考えていた俺は、自然と眠りに落ちていた。
次の日、俺はやばいほど筋肉痛だった。
「いてぇ。またかよ。」
俺は今までも何回か練習でぶっ倒れている。(意識が飛ぶようなことはなかったが)
その度に筋肉痛があらわれてくるのであった。
でも今日は休日だ。普段忙しい俺にとって、好きなだけゲームができるようなこんな嬉しい日はない。俺は思いっきり休日を堪能した。最高の時間だった。
「よし、今日はこんくらいにしとくか。」
気づけば12時を回っている。さすがに一区切りつけ、今日はもう寝ようかとPCの画面を閉じようした時、
「遊ぶことは好きですか?」
見慣れないメッセージだ。俺は困惑した。ウイルスにでも感染したかと一瞬考えた。
しかし、俺は何よりゲームが大好きだ。
俺は黒字で書かれた「はい」を選択した。
「しんどいことは嫌いですか?」
今度は別の文章があらわれた。
当たり前だ。俺は「はい」を選択した。これで「いいえ」なんて言うやついるのか?
すると、
「ゲームの世界に興味はないかい?自分の好きなことをリアルで体感してみるのはどうだ?」
メッセージが表示された。
俺は心ひかれた。ゲームの世界・・・?
そんなラノベでしか読んだことないようなことが現実で起こりうるのか・・・?
俺は好奇心に負け、「興味がある」を選択した。
「警告。一度この世界に入ると、戻ってこられるかは分からない。それでも行くか?」
構わない。ここは俺が活躍できない世界。新しい世界でゲームの主人公みたいにカッコよく生きれるなら、俺はその方が幸せだ。俺は迷わず「はい」を選択した。
「ようこそ、冬烈火の世界へ!」
メッセージを読み終えた瞬間、俺は意識を失った。
次週へ続く・・・。
ご覧いただきありがとうございます😁
土日どっちかに小説(ラノベっぽくなっちゃいました)上げてるので良ければよろしくお願い致します(_ _)
普段も更新しております。