





子供の頃の夢は 単純で 笑えるぐらいの理由
好きだからとか 嫌いだからとか
働く事が何なのか お金を稼ぎ 組織の中の一員になることがどういうことなのか
何も考えず 行き当たりばったりの人生
習っていたピアノも ただ好きな曲を 気が向いた時に弾けば良いと思っていた
進路を決めるときになり 初めて 嫌な事も苦手な分野もやらなくてはならなくなり 嫌々ながらもがきながら進んでいく
やらなくてはならないと思っていたし 目の前の課題をクリアしていく事以外 考えられなかった
意識や目標 努力や知識が全く足りなかった
会社勤めをし 独立し 結婚 出産
再出発
漠然とピアノ講師になり 自分の夢を叶えたつもりでいた
お金を稼ぐ為?優秀な生徒を育てる為?知識や技術を教える為?
「よい先生」とは 技量があり 目標に向かい引っ張ってくれて 子供の事を良く理解して伸ばしてくれる先生なのか?
許してくれる優しい先生?許してくれない怖い先生?
子供と向き合い 意思を尊重し 規則正しく導くこと
一人一人 目標は違うし 理解力も習得力も違う
違う、というよりも 人間に差はないと思う
成長過程は 人それぞれ
どこで伸びるか どこで納得し進化するか
親の立場と先生の立場は違いは何なのか
お金? 躾? 愛情? 相性?
一人一人 考え方捉え方があるように 先生だって色々
今 向きあっている 生徒さんは 私の事をどのような人だと思っているのだろうか
進路を決めた一番の理由は 恩師の 一声
褒めて頂き 賞賛されたこと
私の人生を変えて下さった先生は
足りない私を叱咤激励しながら 育てて下さり
今現在も師事させて頂いている
今でこそ言えるが 若かりし頃は 努力や継続の意味も分からず ひたすら駆け抜けてきた
呑気に生きていた自分と 生徒達を重ねてみると
恥ずかしくて 情けない
先生は何人も変わってきたが
泣きながら嫌々ながら習った記憶は 私が足りなかったからであり
歴代の先生は よく私を見放さいで下さった
仕事…だからどうでもよかったのか 応援して下さったのか 真相はわからない
自分の感情を一方的に投げるのではなく
話を聞き 耳を傾けながら 一進一退しながらも 向上心を持ち続けて
技量や知識を積み重ね 努力したい
伝えたい
一人一人に寄り添うこと 本質を見極め導くこと
先生が 音楽が好きだから 習い事を頑張れる
私は 一応先生だけれど そんな先生になりたいと思っている